【完全ガイド】ギャンブル依存症を治す方法|止まらない心理と脳の仕組みを徹底解説!自力での克服から専門治療、家族の対応まで

パチンコをしている男性
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  1. 「やめられない」苦しみ、一人で抱えていませんか?
  2. 第1章 もしかして…?ギャンブル依存症の正体とセルフチェック
    1. ギャンブル依存症は「病気」であるという事実
    2. あなたは大丈夫?国際的な診断基準に基づくセルフチェックリスト
    3. 忍び寄る危険なサイン:依存症の初期症状
  3. 第2章 なぜやめられない?ギャンブル依存症の恐ろしい心理と脳のメカニズム
    1. あなたを操る「4つの心理トラップ」
    2. 脳がハイジャックされる!ドーパミンの暴走と報酬系の異常
  4. 第3章 回復へのロードマップ:ギャンブル依存症を克服するための具体的な7ステップ
    1. ステップ1:認める勇気を持つ(受容)
    2. ステップ2:ギャンブルから物理的に距離を置く
    3. ステップ3:「誰か」に打ち明ける
    4. ステップ4:専門機関に相談し、繋がる
    5. ステップ5:ギャンブル以外の「楽しみ」を見つける(代替行動)
    6. ステップ6:自分の「トリガー」を理解し、対処法を学ぶ
    7. ステップ7:回復のプロセスを受け入れ、焦らない
  5. 第4章 専門家と歩む回復の道:治療法の全貌
    1. 医療機関での治療:認知行動療法が中心
      1. 仲間と繋がる力:自助グループ「GA」
  6. 第5章 家族ができること・してはいけないこと:共倒れを防ぐために
    1. 絶対にしてはいけない3つのこと(イネイブリング)
    2. 家族が本当にすべき4つのこと
  7. 第6章 もう限界…雪だるま式の借金問題への対処法
    1. 現状を正確に把握する
    2. 専門家への相談が解決の第一歩
    3. 債務整理という選択肢
  8. 第7章 その先の人生へ:再発防止と新しい生き方の創造
    1. 再発(スリップ)との向き合い方
    2. 回復を続けるための心の持ちよう
    3. 新しい人生の再構築
  9. まとめ あなたは一人ではない。回復への扉は、いつでも開かれている

「やめられない」苦しみ、一人で抱えていませんか?

「今日こそは最後にしよう」
「負けた分を取り返したら、もう二度とやらない」

何度も心に誓ったはずなのに、気づけばまたパチンコ店に足が向かっている。スマートフォンの画面をタップする指が止まらない。給料日になると、生活費よりも先にギャンブルの資金を考えてしまう。

そんな自分を責め、嫌悪し、絶望的な気持ちになっているかもしれません。家族や友人との関係はギクシャクし、借金は雪だるま式に膨らんでいく。嘘を重ね、孤独を深めていく毎日。

もしあなたが今、このような苦しみの渦中にいるのなら、まず知ってほしいことがあります。

それは、あなたが「意志の弱いダメな人間」だからではない、ということです。

その「やめたいのにやめられない」状態は、「ギャンブル依存症」という病気が引き起こしている可能性が非常に高いのです。病気だからこそ、意志の力だけで治すのは極めて困難です。しかし、病気だからこそ、正しい知識と適切な対処法を知れば、必ず回復への道は開けます。

この記事は、出口の見えない暗いトンネルの中にいるような、あなたやあなたの大切な人のために書かれました。

  • なぜギャンブルがやめられないのか?その恐ろしい心理と脳の仕組み
  • 自分は依存症?すぐにできるセルフチェックリスト
  • 自力でできることから、専門的な治療法まで、回復への全ステップ
  • 追い詰められる借金問題への具体的な対処法
  • 悩めるご家族が、本人とどう向き合えばいいのか

この記事を読み終える頃には、あなたはギャンブル依存症の正体を理解し、回復に向けて「今、何をすべきか」が明確になっているはずです。

もう一人で悩む必要はありません。希望を捨てないでください。ここから、回復への第一歩を一緒に踏み出しましょう。

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第1章 もしかして…?ギャンブル依存症の正体とセルフチェック

まず、敵を知ることから始めましょう。「ギャンブル依存症」とは一体何なのでしょうか。そして、自分や大切な人がそれに当てはまるのかどうか、客観的に見てみましょう。

ギャンブル依存症は「病気」であるという事実

ギャンブル依存症は、かつては「ギャンブル好き」「だらしない性格」といった個人の問題として片付けられがちでした。しかし、現在ではWHO(世界保健機関)も認める精神疾患の一つであり、正式な病名は「ギャンブル障害」です。

これは、アルコール依存症や薬物依存症と同じ「依存性疾患」のカテゴリーに分類されます。つまり、特定の行為(ギャンブル)に対して、脳がコントロールを失ってしまう病気なのです。

【ポイント】意志の力ではコントロールできない脳の病気

この事実を認識することが、回復への最も重要なスタート地点です。自分を責めるのをやめ、「病気を治す」という視点に切り替えましょう。

あなたは大丈夫?国際的な診断基準に基づくセルフチェックリスト

以下の項目は、アメリカ精神医学会が作成した国際的な診断基準「DSM-5」を基に、分かりやすくしたものです。過去12ヶ月間に、以下のうち4つ以上が当てはまる場合、ギャンブル依存症の可能性があります。

【ギャンブル依存症セルフチェックリスト】

  1. 興奮を求めて、賭け金を増やしていく必要性を感じるか?
    (最初は1,000円で楽しめていたのに、今では数万円賭けないと興奮しなくなった)
  2. ギャンブルを減らしたり、やめたりしようとすると、落ち着かなくなったり、イライラしたりするか?
    (そわそわする、機嫌が悪くなる、眠れないなどの離脱症状がある)
  3. ギャンブルをコントロールしたり、やめたりしようと何度も試みたが、うまくいかなかったことがあるか?
    (「今日で最後」と決意しても、翌日にはまたギャンブルをしてしまう)
  4. ギャンブルのことばかり考えているか?
    (仕事中や会話中も、次のギャンブルの計画や過去の勝ち負けについて考えてしまう)
  5. 苦しい気分(無力感、罪悪感、不安、抑うつなど)の時に、それを紛らわすためにギャンブルをするか?
    (嫌なことがあると、現実逃避のためにギャンブルにのめりこむ)
  6. ギャンブルで負けた後、それを取り返そうとして、さらにギャンブルをするか?(深追い)
    (「次で取り返せるはず」と信じ、損失を拡大させてしまう)
  7. ギャンブルへののめり込みを隠すために、家族や友人、治療者などに嘘をついたことがあるか?
    (使った金額や時間を少なく偽ったり、「仕事だった」と嘘をついたりする)
  8. ギャンブルが原因で、大切な人間関係、仕事、学業やキャリアの機会を失ったり、危険にさらしたりしたことがあるか?
    (約束を破る、遅刻や欠勤が増える、家族との喧嘩が絶えないなど)
  9. ギャンブルで生じた絶望的な経済状況を切り抜けるために、他人に金銭を工面してもらうことを当てにするか?
    (借金の肩代わりを頼む、サラ金や闇金に手を出すなど)

いかがでしたか?当てはまる項目が多いほど、依存症が進行している可能性があります。これは「診断」ではありませんが、専門機関に相談するべきかどうかの重要な指標になります。

忍び寄る危険なサイン:依存症の初期症状

依存症は、ある日突然なるものではありません。徐々に進行していきます。以下のようなサインが見られたら、危険信号です。

  • ギャンブルに使う金額や時間が増えてきた
  • 「遊び」の範囲を超え、「儲ける」ことが目的になってきた
  • 友人との付き合いや趣味よりも、ギャンブルを優先するようになった
  • ギャンブルのことを考えるとワクワクして、他のことが手につかなくなる
  • 負けたことを誰にも言えず、一人で抱え込んでいる

これらの初期段階で気づき、対策を打つことができれば、深刻な事態を避けることができます。

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第2章 なぜやめられない?ギャンブル依存症の恐ろしい心理と脳のメカニズム

「病気なのは分かった。でも、なぜこんなにも強く惹きつけられ、やめられないのか?」その疑問に答えるためには、私たちの「心」と「脳」で何が起きているかを知る必要があります。

あなたを操る「4つの心理トラップ」

ギャンブルには、人をのめり込ませる巧妙な心理的な仕掛けが満載です。

① 認知の歪み:「次は勝てる」という根拠のない確信
認知の歪みとは、物事の捉え方や考え方が、客観的な事実からズレてしまっている状態を指します。ギャンブル依存症の人は、特有の認知の歪みに陥りやすくなります。

  • ギャンブラーの誤謬(ごびゅう): 「これだけ負けが続いたのだから、次は必ず勝つはずだ」「黒が5回連続で出たから、次は赤が来るに違いない」といった考え方。本来、一つ一つの事象は独立しており、過去の結果は未来に影響しません。しかし、脳はそこに因果関係を見出そうとしてしまうのです。
  • コントロールの錯覚: 「自分がレバーを引くタイミング」「自分が選んだ番号」だから当たるはずだ、と自分の能力が結果を左右できると信じ込む錯覚です。
  • ニアミス効果: 「あと一つ数字が違えば大当たりだった!」という惜しい経験は、負けであるにもかかわらず、脳に「次は当たる」という強い期待感と興奮を与え、ギャンブルを継続させる強力な動機になります。

② 損失の追跡(チェイシング):「負けを取り返す」という呪縛
ギャンブルで失ったお金を、さらにギャンブルで取り返そうとすることを「チェイシング(追いかけること)」と言います。これは依存症の中核的な症状の一つです。
人間には「損失回避性」という心理があり、得をすることの喜びよりも、損をすることの苦痛を強く感じるようにできています。失ったお金を取り戻したいという強い衝動は、冷静な判断力を奪い、さらに大きな損失を生む悪循環へと引きずり込みます。

③ 現実逃避の手段としてのギャンブル
仕事のストレス、家庭内の不和、将来への不安、孤独感…。辛い現実から一時的にでも逃れたいという気持ちは誰にでもあります。ギャンブルに没頭している間は、アドレナリンとドーパミンが放出され、嫌なことをすべて忘れさせてくれます。
しかし、これは麻薬のようなもの。効果が切れれば、問題は何一つ解決しておらず、むしろギャンブルによって生じた新たな問題(借金、嘘、人間関係の悪化)が加わり、さらに辛い現実が待っています。そして、その苦しみから逃れるために、またギャンブルに手を出す…この無限ループこそが依存症の恐ろしさです。

④ 自己肯定感の低さと万能感の渇望
日常生活でなかなか得られない達成感や自己肯定感を、ギャンブルの勝利で得ようとする心理も働きます。勝った時の「自分はすごい」「何でもできる」という一時的な万能感は、普段の無力感を埋め合わせる甘い蜜となります。この刺激的な体験が忘れられず、再びあの高揚感を味わうためにギャンブルを繰り返してしまうのです。

脳がハイジャックされる!ドーパミンの暴走と報酬系の異常

ギャンブル依存症の根本には、脳内の神経伝達物質である「ドーパミン」が深く関わっています。

【脳の報酬系とは?】
私たちの脳には「報酬系」と呼ばれる神経回路があります。何か良いこと(美味しいものを食べる、目標を達成するなど)があると、この報酬系が活性化し、ドーパミンが放出されます。ドーパミンは「快感」や「やる気」を生み出す物質で、「またあの快感を得たい」と思わせることで、私たちの生存や学習を促す重要な役割を担っています。

【ギャンブルによる報酬系の暴走】
ギャンブルは、この報酬系を非常に強く、そして不安定に刺激します。

  • 「当たり」の快感: ギャンブルで勝った時のドーパミンの放出量は、食事やセックスといった本来の報酬をはるかに上回ると言われています。この強烈な快感が、脳に深く刻み込まれます。
  • 「不確実性」がドーパミンを増やす: 実は、ドーパミンは「報酬がもらえるか、もらえないか分からない」という不確実な状況で最も多く放出されることが分かっています。いつ当たるか分からないパチンコやスロットは、脳を常に興奮状態にさせ、ドーパミンを出し続けさせる完璧な装置なのです。

【依存症の脳で起こる「耐性」と「離脱症状」】
この強烈な刺激が繰り返されると、脳は次第にその刺激に慣れてしまいます。これが**「耐性」**です。

  • 耐性: 今までと同じ量の刺激では満足できなくなり、より強い興奮を求めて賭け金がエスカレートしていきます。
  • 離脱症状: ギャンブルをやめると、ドーパミンの供給が急に途絶えます。すると、脳はバランスを崩し、イライラ、不安、焦燥感、気分の落ち込み、不眠といった禁断症状(離脱症状)が現れます。この不快な症状から逃れるために、再びギャンブルに手を出してしまうのです。

ここまで来ると、もはやギャンブルは「楽しむため」ではなく、「苦痛から逃れるため」の行為に変質しています。あなたの脳はギャンブルにハイジャックされ、自分の意志ではコントロールできない状態に陥っているのです。

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第3章 回復へのロードマップ:ギャンブル依存症を克服するための具体的な7ステップ

絶望的な状況に思えるかもしれませんが、回復への道筋は確かに存在します。ここでは、回復に向けた具体的なステップを7段階に分けて、網羅的に解説します。

ステップ1:認める勇気を持つ(受容)

すべての回復は、ここから始まります。それは「自分はギャンブル依存症という病気であり、一人では解決できない」と認めることです。

多くの依存症者は「否認」という心の壁を持っています。「自分はいつでもやめられる」「これはただの趣味だ」「運が悪かっただけ」と問題を過小評価し、現実から目を背けてしまいます。

しかし、この「否認」を打ち破り、助けを求めることこそが、回復への扉を開く唯一の鍵です。プライドが傷つくかもしれません。怖いかもしれません。しかし、この一歩がなければ、何も始まりません。

ステップ2:ギャンブルから物理的に距離を置く

意志の力に頼ってはいけません。ギャンブルができない環境を強制的に作ることが重要です。

  • 物理的な遮断:
    • パチンコ店、競馬場、競艇場など、ギャンブル関連施設に近づかない。通勤ルートも変える。
    • 競馬新聞やギャンブル雑誌を捨てる。
    • スマートフォンやPCのギャンブルアプリ、ブックメーカーのサイトなどをすべて削除し、アクセス制限をかける。
  • 金銭的な遮断:
    • キャッシュカードやクレジットカードを信頼できる家族に預ける。
    • 給料の振込口座を家族が管理するものに変更し、自分は1日分の生活費だけを現金で受け取るようにする。
    • 消費者金融のカードはすべて解約し、ハサミで切る。

これは一時的な措置かもしれませんが、ギャンブルへの衝動が湧き上がった時に、実行に移すまでの「時間稼ぎ」として非常に有効です。

ステップ3:「誰か」に打ち明ける

孤独は依存症を悪化させる最大の敵です。一人で抱え込まず、勇気を出して誰かに打ち明けましょう。

  • 信頼できる家族や友人: まずは、あなたのことを心から心配してくれる人に話してみましょう。最初は驚かれたり、責められたりするかもしれません。しかし、正直に自分の病状と苦しみを伝えることで、最大の味方になってくれる可能性があります。
  • 専門の相談窓口: 家族に言えない場合でも、大丈夫です。秘密厳守で無料で相談できる窓口がたくさんあります。この後の章で詳しく紹介しますが、まずは電話一本、メール一通でも構いません。専門家と繋がることが、次のステップへの大きな推進力となります。

「話す」という行為は、自分の問題を客観視させ、心の重荷を軽くする効果があります。

ステップ4:専門機関に相談し、繋がる

自力での対策には限界があります。病気は専門家と協力して治すのが最も確実な道です。日本には、ギャンブル依存症に関する相談や治療を行う機関が整備されています。

  • 精神保健福祉センター: 各都道府県・政令指定都市に設置されている公的な相談機関です。無料で、本人だけでなく家族からの相談も受け付けています。どこに相談すればいいか分からない場合、まずはこちらに電話してみるのが良いでしょう。適切な医療機関や自助グループを紹介してくれます。
  • 依存症専門の医療機関(精神科・心療内科): ギャンブル依存症の治療を専門に行っているクリニックや病院です。診断、カウンセリング、薬物療法など、医学的なアプローチで回復を支援します。
  • 依存症回復支援施設: 通所や入所形式で、回復のためのプログラムを提供している民間の施設です。同じ悩みを持つ仲間と共に、生活リズムを整えながら回復を目指します。
  • 消費生活センターや多重債務相談窓口: 借金問題を抱えている場合に相談できる公的機関です。

「相談=治療開始」ではありません。 まずは現状を話し、どのような選択肢があるのか情報を得るだけでも、大きな前進です。

ステップ5:ギャンブル以外の「楽しみ」を見つける(代替行動)

ギャンブルに費やしていた膨大な時間、エネルギー、お金を、別の健康的な活動に振り向けることが重要です。これを「代替行動」と呼びます。

最初はつまらなく感じるかもしれません。ギャンブルの強烈な刺激に比べれば、どんなことも色あせて見えるでしょう。しかし、焦らずに少しずつ試していくことが大切です。

  • 運動: ウォーキング、ジョギング、筋トレ、ヨガなど。体を動かすことはストレス解消に効果的で、気分を安定させる脳内物質(セロトニンなど)の分泌を促します。
  • 趣味: 読書、映画鑑賞、音楽、料理、釣り、登山、プラモデル作りなど、没頭できるものを見つける。
  • 人との交流: 昔の友人と連絡を取る、地域のサークルに参加するなど、ギャンブルとは関係のない人間関係を再構築する。
  • 学習: 資格取得の勉強を始める、新しいスキルを学ぶなど、自己投資に時間を使う。

ポイントは「すぐに結果が出なくても続けること」です。小さな楽しみを積み重ねていくうちに、脳はギャンブル以外のことで快感を得ることを再び学習していきます。

ステップ6:自分の「トリガー」を理解し、対処法を学ぶ

ギャンブルをしたくなる「きっかけ(トリガー)」は人それぞれです。自分のトリガーを特定し、それに対する対処法をあらかじめ準備しておくことが、再発防止に繋がります。

  • トリガーの例:
    • 感情: イライラ、不安、孤独感、退屈、逆に大きな喜び(給料日など)
    • 場所: パチンコ店の前、銀行のATM
    • 時間: 仕事終わり、週末
    • 人: ギャンブル仲間
    • 物: スマートフォンの特定のアプリ、競馬新聞

【トリガーへの対処法(コーピング)】
「ギャンブルがしたくなったら、〇〇する」というルールを自分で決めておきます。

  • 衝動が来たら:
    • まず15分待つ(衝動は永遠には続かない)
    • 誰かに電話する(家族、友人、自助グループの仲間など)
    • その場を離れて散歩する
    • 冷たい水で顔を洗う
    • 回復のための本やノートを読む

この「if-thenプランニング(もし~したら、こうする)」は、衝動的な行動をコントロールするのに非常に有効です。

ステップ7:回復のプロセスを受け入れ、焦らない

ギャンブル依存症からの回復は、マラソンのような長い道のりです。一直線に進むとは限りません。時には後戻りしてしまうこと(スリップ)もあります。

もしスリップしてしまっても、決して「すべてが終わりだ」と絶望しないでください。

スリップは失敗ではありません。回復の過程で起こりうることです。大切なのは、スリップした事実を隠さず、すぐに相談機関や自助グループの仲間に報告し、なぜスリップしてしまったのかを分析し、次への教訓とすることです。

「一日だけ、今日一日だけギャンブルをやめる」という考え方(ワンデー・アット・ア・タイム)を大切に、焦らず、着実に歩みを進めていきましょう。

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第4章 専門家と歩む回復の道:治療法の全貌

自力での努力と並行して、あるいは自力では困難だと感じた時に、専門的な治療を受けることは回復への確実性を格段に高めます。ここでは、主な治療法について詳しく見ていきましょう。

医療機関での治療:認知行動療法が中心

精神科や心療内科などの医療機関では、主にカウンセリングを中心とした精神療法が行われます。中でも、ギャンブル依存症に最も効果的とされるのが「認知行動療法(CBT: Cognitive Behavioral Therapy)」です。

【認知行動療法(CBT)とは?】
認知行動療法とは、第2章で解説した「認知の歪み(考え方のクセ)」に働きかけ、それを修正することで、問題となる行動(ギャンブル)を変えていこうとする心理療法です。

  • 具体的なプロセス:
    1. アセスメント: まず、どのような状況でギャンブルをしたくなるのか、その時の感情や考えを詳しく記録し、自分のパターンを客観的に把握します。
    2. 認知の再構成: 「負けを取り返せるはずだ」「自分は特別な運を持っている」といった、ギャンブルに結びつく非合理的な考え方(認知の歪み)を見つけ出します。そして、カウンセラーと一緒に、その考えが本当に正しいのかを検証し、より現実的でバランスの取れた考え方に修正していきます。(例:「確かに負けを取り返したい気持ちは強い。しかし、統計的に見れば、やればやるほどカジノ側が儲かる仕組みになっている。これ以上やっても損失が増える可能性の方が高い」)
    3. 行動実験: 新しい考え方に基づいた行動を、実際に試してみます。例えば、ギャンブルの代わりに運動をしてみる、衝動が来たら友人に電話してみるなど、具体的な対処スキル(コーピングスキル)を身につけていきます。

認知行動療法は、単にギャンブルをやめるだけでなく、ストレスへの対処法や問題解決スキルを学ぶことで、再発しにくい心と体の状態を作ることを目指します。

【その他の治療法】

  • 動機づけ面接: 本人が「変わりたい」という気持ちをまだ持てていない場合に、カウンセラーとの対話を通して、本人の内側から変化への動機を引き出していく手法です。無理強いせず、本人のペースを尊重します。
  • 薬物療法: ギャンブル依存症そのものに直接効く特効薬は、現在のところありません。しかし、うつ病、不安障害、ADHD(注意欠如・多動症)などが併存している場合や、ギャンブルへの渇望や衝動が非常に強い場合に、それらの症状を和らげるために補助的に薬が処方されることがあります。

仲間と繋がる力:自助グループ「GA」

GA(ギャンブラーズ・アノニマス)は、ギャンブルの問題から回復したいと願う当事者のための匿名の自助グループです。世界中で開催されており、日本全国にも数多くのグループが存在します。

  • GAの特徴:
    • 匿名性: 本名を名乗る必要はなく、「言いっぱなし、聞きっぱなし」がルール。安心して自分の体験を話せます。
    • 参加費無料: 献金はありますが、強制ではありません。
    • 共感と受容: 同じ苦しみを知る仲間だからこそ、誰にも言えなかった本音を分かち合え、孤独感が和らぎます。
    • 回復のモデル: 自分より先に回復の道を歩んでいる先輩たちの話を聞くことで、希望と具体的な回復のイメージを持つことができます。

【12のステップ・プログラム】
GAでは、「12のステップ」と呼ばれる回復のためのプログラムを用います。これは、自分の無力さを認め、自分を超えた大きな力(ハイヤーパワー)に委ね、自分の生き方を見つめ直していくという、人間的・精神的な成長を目指すプログラムです。宗教ではありませんが、スピリチュアルな側面を持っています。

医療機関での治療とGAへの参加を両立させることで、回復の効果はさらに高まります。GAは「治療の場」ではなく「回復を続けるための生活の場」と考えると良いでしょう。

輪になって話す男女

第5章 家族ができること・してはいけないこと:共倒れを防ぐために

本人と同じくらい、あるいはそれ以上に苦しんでいるのがご家族です。愛するがゆえの行動が、かえって本人の依存を助長してしまう「イネイブリング」に陥りやすいのが、家族の難しいところです。

絶対にしてはいけない3つのこと(イネイブリング)

イネイブリングとは「可能にさせる」という意味で、結果的に本人がギャンブルを続けるのを手助けしてしまう行為を指します。

① 借金の肩代わり
これが最も典型的なイネイブリングです。借金を肩代わりすると、本人はギャンブルがもたらした深刻な結果に直面することなく、「また誰かが助けてくれる」と学習してしまいます。その場しのぎの優しさが、本人の回復の機会を奪い、問題を先送りするだけです。絶対にやめましょう。

② 問題の後始末や嘘への加担
「会社に『体調不良で休みます』と嘘の電話を入れる」「ギャンブルで空けた穴を埋めるために、自分がパートを増やす」といった行動もイネイブリングです。本人が自分の行動の結果から生じる責任を負う機会を奪ってしまいます。

③ 問題を隠し、世間体を気にする
「恥ずかしいから」「家の問題だから」と問題を内々で解決しようとすることも、事態を悪化させます。問題をオープンにし、外部の支援を求めることが不可欠です。

家族が本当にすべき4つのこと

① 病気として正しく理解する
まず、本人の行動は「だらしなさ」や「愛情不足」ではなく、「病気」の症状なのだと理解してください。本人を人格的に非難するのをやめ、「病気の本人」と「本来の本人」を切り離して考えることが大切です。これにより、冷静な対応が可能になります。

② 冷静に、しかし毅然とした態度で接する(タフ・ラブ)
「あなたのことは愛している。でも、あなたのギャンブルという行動は絶対に認めない」という、愛情と突き放しを両立させた態度(タフ・ラブ)が重要です。感情的に怒鳴ったり、泣き落としをしたりするのは逆効果です。あくまで冷静に、「これ以上借金の肩代わりはしない」「嘘はつかない」という境界線を明確に伝え、それを一貫して守り抜くことが求められます。

③ 本人を責めずに、気持ちを伝える(アイ・メッセージ)
「あなた(You)はなんてダメな人間なの!」という主語が「あなた」のメッセージ(ユー・メッセージ)は、相手を非難し、反発を招きます。
そうではなく、「私(I)は、あなたがギャンブルで苦しんでいるのを見るのがとても悲しい」「私は、これ以上嘘をつかれると、どうしていいか分からなくなる」というように、主語を「私」にして自分の気持ちを伝える「アイ・メッセージ」を使いましょう。これなら、相手も話を聞き入れやすくなります。

④ 家族自身が支援を求める
最も重要なことの一つです。家族もまた、混乱し、疲れ果て、心身ともに健康を損なっている場合があります。家族がまず元気を取り戻すことが、本人の回復を支える土台となります。

  • ギャマノン(Gam-Anon): ギャンブル依存症者の家族と友人のための自助グループです。GAの家族版で、同じ悩みを持つ人々と経験を分かち合い、適切な対応を学ぶことができます。
  • 精神保健福祉センターや専門医療機関: 家族向けの相談やカウンセリング、家族教室などを実施しています。

家族が先に支援機関に繋がることで、本人が治療に繋がるケースも非常に多くあります。 「まず家族から相談へ」 を合言葉にしてください。

第6章 もう限界…雪だるま式の借金問題への対処法

ギャンブル依存症と借金問題は、切っても切れない関係にあります。借金問題の解決なくして、心の平穏は訪れません。問題を直視し、法的な手続きを取ることを恐れないでください。

現状を正確に把握する

まずは、借金の総額、借入先の数、それぞれの金利などをすべて書き出し、現状を正確に把握することから始めます。これは辛い作業ですが、現実から目を背けていては何も解決しません。

専門家への相談が解決の第一歩

借金問題は、一人や家族だけで解決できるものではありません。法律の専門家である弁護士や司法書士に相談するのが最も確実で早い道です。

  • 相談先:
    • 法テラス(日本司法支援センター): 経済的に余裕がない場合に、無料の法律相談や弁護士・司法書士費用の立替え制度を利用できます。
    • 弁護士会・司法書士会の相談センター: 各地域に設置されており、相談を受け付けています。
    • 借金問題に強い法律事務所: 初回相談無料の事務所も多くあります。

専門家に相談すれば、あなたの状況に合った最適な解決策を提案してくれます。また、専門家が介入した時点で、貸金業者からの取り立てはストップします。これだけでも、精神的な負担は大きく軽減されるはずです。

債務整理という選択肢

債務整理には、主に以下の3つの方法があります。

  • 任意整理: 裁判所を通さず、弁護士などが貸金業者と直接交渉し、将来の利息をカットしてもらったり、返済期間を延長してもらったりする方法。元金は3~5年で分割返済していくのが一般的です。
  • 個人再生: 裁判所に申し立て、借金を大幅に(5分の1~10分の1程度に)減額してもらい、残りを原則3年で分割返済していく手続き。持ち家などを手放さずに済む場合があります。
  • 自己破産: 裁判所に申し立て、支払い不能であることを認めてもらい、税金などを除くすべての借金の支払い義務を免除してもらう手続き。高価な財産は手放すことになりますが、生活に必要な最低限の財産は残せます。

ギャンブルによる借金は自己破産できない、というのは誤解です。 破産法上は免責不許可事由に該当しますが、裁判所の裁量により免責が許可される(裁量免責)ケースがほとんどです。反省の態度や更生の意欲が重視されます。

どの方法が最適かは、借金の額や収入、財産の状況によって異なります。専門家とよく相談して決定しましょう。借金問題を法的に解決し、経済的な再スタートを切ることが、ギャンブルからの回復に集中するための不可欠な土台となります。

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第7章 その先の人生へ:再発防止と新しい生き方の創造

治療を経てギャンブルをやめることができても、回復の道のりはそれで終わりではありません。回復した状態を維持し、より豊かで意味のある人生を再構築していくことが、本当のゴールです。

再発(スリップ)との向き合い方

前述の通り、回復の過程で一度や二度、再びギャンブルをしてしまう「スリップ」は起こり得ます。重要なのは、その後の対応です。

  • 正直になる: スリップしたことを隠さず、すぐに家族、カウンセラー、GAの仲間に打ち明ける。
  • 自分を責めすぎない: 「やっぱり自分はダメだ」と自己否定に陥らない。スリップは失敗ではなく、学びの機会です。
  • 原因を分析する: なぜスリップしてしまったのか?どんなトリガーがあったのか?どうすれば次は防げるか?を冷静に振り返る。
  • すぐに軌道修正する: スリップを本格的な逆戻り(リラプス)に発展させないよう、すぐにミーティングに参加したり、専門家と話したりして、回復の軌道に戻る。

スリップを乗り越えるたびに、あなたはより強くなり、再発防止のスキルも向上していきます。

回復を続けるための心の持ちよう

  • HALTを意識する: HALTとは、Hungry(空腹)、Angry(怒り)、Lonely(孤独)、Tired(疲労)の頭文字です。これらは、人が判断力を失い、衝動的になりやすい危険な状態を示します。HALTの状態になっていないか常に自分をチェックし、そうなる前に食事、休息、人との対話などを心がけましょう。
  • 感謝の気持ちを持つ: 今日一日ギャンブルをせずに過ごせたこと、支えてくれる人たちがいることなど、当たり前ではない「ありがたいこと」に目を向ける習慣は、心を安定させます。
  • 人のために行動する: 回復が進んできたら、今度は自分が新人メンバーを助ける側に回ることもできます。GAで自分の体験を分かち合うなど、人の役に立つことは、大きな自己肯定感と生きがいをもたらします。

新しい人生の再構築

ギャンブルをやめた後に残るのは、ぽっかりと空いた穴かもしれません。その穴を、新しい価値観や生きがいで満たしていく作業が必要です。

  • 失った信頼を取り戻す: 嘘をつかない、約束を守る、誠実にお金を返すなど、日々の地道な行動を積み重ねていくしかありません。時間はかかりますが、必ず信頼は回復できます。
  • 家族との関係を再構築する: 傷つけてしまった家族と、改めて正直なコミュニケーションを取る努力をしましょう。家族療法なども有効です。
  • 自分自身の価値を再発見する: ギャンブル以外での自分の長所や好きなことは何だったか、もう一度思い出してみましょう。新しい目標を立て、それに向かって努力する喜びは、ギャンブルの興奮とは質の違う、深く持続的な満足感を与えてくれます。

回復とは、単にギャンブルをやめることではありません。ギャンブルに頼らなくても、ストレスに対処し、人生の困難を乗り越え、喜びを見出すことができる新しい自分に生まれ変わるプロセスなのです。

夜明けの空

まとめ あなたは一人ではない。回復への扉は、いつでも開かれている

ギャンブル依存症という病の根深さ、その心理と脳のメカニズム、そして回復への具体的なステップまで、網羅的に解説してきました。

もしあなたが当事者であれば、今、圧倒されるような気持ちと、同時に一筋の光を感じているかもしれません。もしご家族であれば、これまでどうして良いか分からなかった状況に、具体的な羅針盤が見えてきたかもしれません。

最後に、最も大切なことをもう一度お伝えします。

ギャンブル依存症は、回復できる病気です。そして、あなたやあなたの家族は、決して一人ではありません。

日本には、あなたを助けるために待っている専門家や仲間たちが大勢います。この記事で紹介した精神保健福祉センター、専門医療機関、自助グループ(GA、ギャマノン)は、その入り口です。

回復への第一歩は、勇気を出して、その扉をノックすること。
まずは、電話を一本かけてみてください。メールを一行送ってみてください。その小さな行動が、あなたの人生を、そしてあなたの大切な人の人生を、大きく変えるきっかけになります。

暗闇は、必ず明けます。
あなたの新しい人生の始まりを、心から応援しています。

【相談窓口情報】

  • 全国の精神保健福祉センター
  • ギャンブラーズ・アノニマス(GA)
  • ギャマノン(家族の会)
  • 法テラス(日本司法支援センター)
  • 消費者ホットライン
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