
「なんだか最近、気分が晴れないな…」
「誰にも言えない悩みを抱えていて、どうしたらいいかわからない」
「カウンセリングって言葉は聞くけど、実際どんなことをするんだろう?」
この記事を読んでくださっているあなたは、もしかしたら心の中にそんなモヤモヤを抱えているのかもしれません。
カウンセリングと聞くと、「心の病気の人が行くところ?」「何を話せばいいかわからないし、なんだか怖い」「料金も高そう…」といったイメージから、一歩を踏み出せずにいる方も少なくないでしょう。
こんにちは。心理カウンセラーとして、日々多くの方のお悩みと向き合っている〇〇(筆者名)です。これまでたくさんのクライアント様とお会いする中で、「もっと早く来ればよかった」というお声を数えきれないほど聞いてきました。
だからこそ、断言します。
カウンセリングは、特別な人のためのものではありません。 あなたがより自分らしく、健やかに生きていくための、非常にパワフルなツールです。
この記事では、そんなカウンセリングへの不安や疑問を解消するために、現役の心理カウンセラーである私が「本音」で、カウンセリングの全てを徹底的に解説します。
この記事を読み終える頃には、「カウンセリングって、そういうものだったのか!」と霧が晴れ、最初の一歩を踏み出す勇気が湧いてくるはずです。
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【大前提】そもそもカウンセリングって何?誤解されがちなイメージを解き明かす
まず、最も基本的な「カウンセリングとは何か?」からお話ししましょう。多くの人が誤解しているイメージを、ここでスッキリさせておきます。

カウンセリングは「ただ話を聞くだけ」ではない
よく「カウンセラーって、ただ話を聞いてくれるだけでしょ?」と言われることがあります。これは半分正解で、半分は大きな間違いです。
確かに、カウンセラーはあなたの話に深く耳を傾けます(これを傾聴と言います)。しかし、それは目的ではありません。傾聴は、あなたが安心して自分の心の中を探求するための、土台作りのようなものです。
カウンセリングの本質は、「心の専門家との対話を通じて、自分自身への理解を深め、抱えている問題を整理し、あなた自身の力で解決への道を見つけていくための共同作業」です。
私たちは、あなたが絡まってしまった心の糸を、一緒に一本一本、丁寧に解きほぐしていくパートナーなのです。
カウンセリングは「説教」や「アドバイス」の場ではない
「こうすべきだ」「あなたが間違っている」といった説教や一方的なアドバイスは、カウンセリングでは行いません。
なぜなら、あなたの人生の専門家は、他の誰でもない「あなた自身」だからです。カウンセラーは、あなたの上に立つ存在ではなく、あなたの隣に座り、同じ方向を見て、一緒に考える存在です。
もちろん、専門的な知見から情報提供を行ったり、新しい視点を提案したりすることはあります。しかし、最終的にどうするかを決めるのは、常にあなた自身。その自己決定のプロセスを尊重し、サポートするのが私たちの役目です。
カウンセリングは「心の弱い人」が受けるものではない
これも非常に根強い誤解です。むしろ私は逆だと考えています。
自分の心の問題から目をそらさず、向き合おうと決意し、専門家の力を借りてでも解決しようとする。それは「弱さ」ではなく、とてつもない「強さ」と「勇気」の証です。
風邪をひいたら病院に行くように、心の調子が悪い時に専門家を頼るのは、自分を大切にするための賢明な選択なのです。
【ステップ別】カウンセリングで具体的に何をするの?初回からの一連の流れ
では、実際にカウンセリングの予約をしてから、どのような流れで進んでいくのでしょうか。具体的なステップに沿って見ていきましょう。
Step 1:予約 ~ 受付
まずはカウンセリング機関(クリニック、カウンセリングルーム、オンラインサービスなど)を探し、予約を取ります。電話やウェブサイトのフォームから予約するのが一般的です。
当日、カウンセリングルームに着いたら、受付で簡単な手続きをします。問診票(インテークシート)に、氏名や連絡先のほか、相談したい内容、これまでの経緯などを簡単に記入することが多いです。
Step 2:初回面接(インテーク面接)
いよいよカウンセラーとの対面です。初回は「インテーク面接」と呼ばれ、通常より少し長めの時間(60分〜90分)が設定されることもあります。
ここで話す内容は、主に以下の通りです。
- 今日ここに来られた経緯、相談したいこと
- その問題がいつから、どのように続いているか
- これまでの生活(家族、仕事、人間関係など)について
- カウンセリングに期待すること
「うまく話せるか不安…」と思うかもしれませんが、心配いりません。カウンセラーが質問をしながら、あなたが話しやすいようにリードしてくれます。問診票に書いた内容をもとに話を進めることも多いです。
この初回面接は、カウンセラーがあなたの状況を理解するためだけでなく、あなたが「このカウンセラーとやっていけそうか?」という相性を見極めるための大切な時間でもあります。
Step 3:目標(ゴール)の設定
初回面接で伺ったお話をもとに、「このカウンセリングを通じて、どうなっていきたいか」という目標を一緒に設定します。
例えば、
「漠然とした不安を解消し、安心して眠れるようになりたい」
「人間関係のストレスの原因を理解し、うまく対処できるようになりたい」
「自分のやりたいことを見つけ、自信を持って行動できるようになりたい」
といった具体的なゴールです。
この目標が、今後のカウンセリングの羅針盤になります。
Step 4:継続的なセッション(2回目以降)
2回目以降は、設定した目標に向かって、定期的に(例えば週に1回や隔週に1回など)セッションを重ねていきます。1回のセッションは50分程度が一般的です。
セッションでは、前回からの変化や、その週に起こった出来事、感じたことなどを話しながら、対話を深めていきます。カウンセラーは、あなたの話の中から重要なキーワードを拾い上げたり、質問を投げかけたり、時には心理療法(後述します)の技法を使ったりしながら、あなたの自己探求をサポートします。
Step 5:終結
設定した目標がある程度達成され、あなた自身が「もうカウンセラーの助けがなくても大丈夫」と感じられるようになったら、カウンセリングの終わり(終結)について話し合います。
突然終わるのではなく、「あと数回で終わりにしましょう」といった形で、計画的に終結を迎えるのが一般的です。終結は、カウンセリングでの学びを日常生活に定着させるための、非常に重要なプロセスです。
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【カウンセラーの本音】カウンセリングの効果って本当にあるの?
これが一番気になるところですよね。結論から言うと、「科学的根拠に基づいた適切なカウンセリングは、多くの人にとって効果がある」と断言できます。
科学的に証明されているカウンセリングの効果
カウンセリングや心理療法が、うつ病や不安障害などの精神疾患に、薬物療法と同等、あるいはそれ以上の効果を持つことは、数多くの研究で示されています。
また、病気と診断されるレベルではなくても、ストレスの軽減、自己肯定感の向上、対人関係の改善など、様々な面でポジティブな効果があることがわかっています。
具体的にどんな効果が期待できるの?
カウンセリングを受けると、具体的にどのような変化が起こるのでしょうか。
- 感情の浄化(カタルシス効果)
誰にも言えなかった想いや感情を安全な場所で言葉にすることで、溜まっていたものが解放され、心がスッと軽くなります。 - 思考の整理
一人で堂々巡りしていた考えを言葉にして話すことで、頭の中が整理されます。カウンセラーからの質問によって、問題の核心がどこにあるのかが明確になります。 - 自己理解の深化
「なぜ自分はいつもこう感じてしまうんだろう?」「この行動パターンの源はどこにあるんだろう?」といった問いを通じて、自分でも気づかなかった自分の価値観や感情、行動のクセに気づくことができます。 - 新しい視点の獲得
カウンセラーとの対話の中で、「そんな考え方があったのか!」という新しい視点(リフレーミング)を得ることができます。これにより、問題が問題でなくなったり、解決の糸口が見つかったりします。 - 具体的な行動の変化
自己理解が深まり、新しい視点が得られると、現実世界での行動が変わってきます。例えば、今まで言えなかった自分の意見を伝えられるようになったり、ストレスを感じる状況を避けられるようになったりします。
【本音トーク①】効果は「魔法」ではありません
ここでカウンセラーとしての本音を。カウンセリングは、受ければ一瞬で悩みが消えるような「魔法」ではありません。
効果を最大限に引き出すためには、あなた自身の「良くなりたい」「自分と向き合いたい」という主体的な意志が不可欠です。カウンセラーはあくまで伴走者。最終的に道を歩むのは、あなた自身なのです。
セッション以外の時間に、カウンセラーと話したことを振り返ったり、小さなチャレンジをしてみたり…。そうした日々の積み重ねが、大きな変化につながっていきます。
【本音トーク②】効果の出方には個人差があります
効果を実感するまでの期間や、その現れ方は人それぞれです。数回で劇的に楽になる方もいれば、数ヶ月、あるいは年単位でじっくりと取り組むことで、ゆっくりと内面が変化していく方もいます。
焦らず、ご自身のペースを大切にすることが何よりも重要です。
【本音トーク③】カウンセラーとの「相性」が超・重要です!
薬には相性がありませんが、カウンセリングにはカウンセラーとの人間的な相性という、非常に重要な要素が存在します。正直に言って、これが効果を左右する最大の要因かもしれません。
「この人になら、安心して話せる」
「この人の言うことなら、素直に聞いてみようと思える」
そう感じられるかどうかは、極めて重要です。どんなに優れた経歴を持つカウンセラーでも、あなたにとって「合わない」と感じるのであれば、効果は半減してしまいます。
初回面接は、まさにこの相性を確かめるための時間です。もし「何か違うな」と感じたら、遠慮なく別のカウンセラーを探すことをお勧めします。それは決して悪いことではありません。
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あなたはどっち?カウンセリングが向いている人・あまり効果が期待できない人
ご自身がカウンセリングに向いているかどうか、気になりますよね。ここでは、あくまで一般的な傾向としてご紹介します。
カウンセリングが特に向いている人
- 自分の力で状況を良くしたい、変わりたいという気持ちがある人
- 自分の内面(感情、思考、行動パターン)と向き合う意欲がある人
- 誰かに話すことで、考えや気持ちを整理したい人
- 悩みや問題の根本的な原因を探りたい人
- すぐに答えを求めるのではなく、じっくり取り組むことができる人
カウンセリングの効果が出にくいかもしれない人(注意点)
- 「カウンセラーが全部何とかしてくれるはず」と、完全に受け身な姿勢の人
- 自分の考えや行動を変えるつもりは全くなく、相手や環境を変えてほしいとだけ思っている人
- 単に「正しい答え」や「具体的な指示」だけが欲しい人(これはコンサルティングに近いかもしれません)
- 自分のことを話すのが極端に苦痛で、全く話したくない人
ただし、これはあくまで傾向です。「効果が出にくい人」に当てはまるように感じても、「そういう状態だからこそ、まずはその気持ちを話してみる」という目的でカウンセリングを利用するのは、非常に有効です。
実は色々ある!カウンセリングの種類とあなたに合った選び方
カウンセリングと一言で言っても、実は様々なアプローチ(心理療法)があります。ここでは代表的なものをいくつか簡単にご紹介します。
- 来談者中心療法
カウンセラーが共感的に話を聴くことを中心に、クライアントが自らの力で気づき、成長していくのをサポートする手法。特定の悩みに限らず、幅広く用いられます。 - 認知行動療法(CBT)
うつ病や不安障害などに特に効果的とされる手法。物事の捉え方(認知)や行動パターンに働きかけることで、気分の落ち込みや問題行動を改善していく、比較的構造化されたアプローチです。 - 精神分析的心理療法/力動的心理療法
幼少期の体験などが、現在の無意識の心の働きにどう影響しているかを探求していくアプローチ。より深く、長期的に自己理解を深めたい場合に向いています。 - オンラインカウンセリングと対面カウンセリング
近年では、Zoomなどを使ったオンラインカウンセリングも普及しています。- オンラインのメリット: 場所を選ばない、移動時間がない、料金が比較的安い場合がある
- 対面のメリット: 非言語的な情報(表情、仕草など)が伝わりやすい、より深く集中できる環境
ご自身のライフスタイルや好み、相談内容に合わせて選ぶと良いでしょう。
失敗しない!良いカウンセラーの見つけ方・選び方7つのポイント
「じゃあ、どうやって良いカウンセラーを探せばいいの?」という疑問にお答えします。以下の7つのポイントを参考にしてみてください。
- 信頼できる資格を持っているか確認する
日本では「臨床心理士」「公認心理師」が、心理職の代表的な国家資格・民間資格です。これらの資格は、大学院での専門的な教育と訓練を義務付けているため、一定の知識と技術の担保になります。 - 専門分野や得意な相談内容をチェックする
カウンセラーにも得意分野があります。人間関係、うつ、不安、発達障害、キャリア、依存症など、自分の相談したい内容とカウンセラーの専門性が一致しているか、プロフィールで確認しましょう。 - プロフィールやブログで人柄や考え方を知る
多くのカウンセラーは、自身のウェブサイトやブログで情報発信をしています。その文章から伝わる人柄や、カウンセリングに対する考え方が、自分と合いそうかチェックするのは非常に有効です。 - 料金体系が明確であるか
1回あたりの料金、キャンセルポリシーなどがウェブサイトに明記されているかを確認しましょう。クリアな料金体系は、信頼できるカウンセリングルームの証でもあります。 - 口コミや評判を参考に(ただし鵜呑みにしない)
口コミは参考になりますが、あくまで他人の感想です。前述の通り「相性」が大きいため、「自分にとってはどうか」という視点を忘れないようにしましょう。 - 初回面接で「相性」をしっかり確かめる
これが最も重要です。「この人なら信頼できそうか」「威圧感はないか」「安心して話せるか」といった点を、あなた自身の感覚で確かめてください。 - 複数のカウンセラーを比較検討する勇気を持つ
一人目に会ったカウンセラーに決めなければいけない、というルールはありません。しっくりこなければ、別のカウンセラーの初回面接を受けてみるのも一つの手です。
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【初めての方向け】カウンセリングの気になるQ&A
最後に、初めての方が抱きがちな細かい疑問に、Q&A形式でお答えします。
Q1. 料金はいくらくらい?
A1. 地域や機関によりますが、自由診療の場合、1回50分で8,000円〜15,000円程度が相場です。オンラインカウンセリングは少し安価な傾向があります。決して安い金額ではありませんが、自分への投資、未来の自分を楽にするための費用と考えてみてはいかがでしょうか。
Q2. 健康保険は使えるの?
A2. 精神科や心療内科などの医療機関で行われるカウンセリングには、保険が適用される場合があります。しかし、私設のカウンセリングルームでは、基本的に保険適用外(自費)となります。自費には、時間をかけてじっくり話せる、病名に縛られず相談できるといったメリットもあります。
Q3. どこで受けられるの?
A3. 主に以下の場所で受けられます。
- 精神科・心療内科クリニック
- 私設のカウンセリングルーム、心理相談室
- オンラインカウンセリングサービス
- 大学の学生相談室
- 自治体の相談窓口(無料の場合も多いですが、回数制限があることがほとんどです)
Q4. 話した秘密は守られる?
A4. はい、守られます。心理カウンセラーには「秘密保持義務」があり、相談内容を本人の許可なく外部に漏らすことは固く禁じられています。ただし、自傷他害の危険が差し迫っている場合など、法律で定められた例外もありますが、その際は必ず本人と話し合います。安心して、あなたの心の内を話してください。
Q5. 何を話せばいいかわからないけど大丈夫?
A5. 全く問題ありません。「何を話せばいいかわからない、というところから話したいんです」と、そのまま伝えてくだされば大丈夫です。そこから一緒に、何が心に引っかかっているのかを探していくのがカウンセリングです。
Q6. 泣いてしまってもいい?
A6. もちろんです。カウンセリングルームは、感情を安心して表現できる場所です。泣きたくなったら、我慢せずに泣いてください。涙は、心の浄化作用を持っています。私たちは、ティッシュを差し出す準備を常にしています。
Q7. どのくらいの期間・頻度で通うの?
A7. 相談内容や目標によって大きく異なります。数回で終わる方もいれば、年単位で通われる方もいます。頻度は、初めは週に1回や隔週に1回からスタートし、状態が安定してきたら月1回に減らしていくのが一般的です。これもカウンセラーと相談しながら決めていきます。

最後のひと押し。カウンセリングを受ける勇気が出ないあなたへ
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
カウンセリングについて、かなり具体的でリアルなイメージが湧いてきたのではないでしょうか。
それでも、最後の一歩が踏み出せない。予約の電話をかける手が震える。その気持ち、痛いほどわかります。
自分の内面と向き合うのは、時に痛みを伴う作業です。勇気がいるのは当然です。
でも、どうか思い出してください。
あなたは、一人でその苦しみを抱え続ける必要はないのです。
誰かに助けを求めることは、決して恥ずかしいことではありません。むしろ、自分を大切にしようとする、とても尊い行為です。
カウンセリングは、あなたの人生を劇的に変える魔法ではないかもしれません。
しかし、暗闇の中で立ち尽くしているあなたに、そっと寄り添い、足元を照らし、どちらへ進みたいかを一緒に考える「信頼できるパートナー」にはなれます。
もし、この記事を読んで、ほんの少しでも「話してみようかな」と思えたなら。
まずは、お住まいの地域のカウンセリングルームを検索してみる、という小さな一歩から始めてみませんか?
その小さな一歩が、あなたの未来を大きく変える、始まりの一歩になるかもしれません。
この記事が、あなたの勇気を後押しできたなら、カウンセラーとしてこれほど嬉しいことはありません。
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