「人の役に立ちたい」「悩んでいる人の力になりたい」
そんな想いから「カウンセラー」という仕事に興味を持っているあなたへ。
「でも、自分は本当にカウンセラーに向いているのだろうか？」
「特別なスキルや才能がないと、務まらないのではないか？」
そんな不安を感じて、一歩を踏み出せずにいませんか？
この記事では、長年にわたり多くのカウンセラー志望者を見てきた専門家の視点から、「カウンセラーに向いてる人」の適性を、性格、スキル、価値観など、あらゆる角度から徹底的に解説します。
さらに、あなた自身の適性を客観的に判断できる「15の適性診断チェックリスト」もご用意しました。
この記事を読み終える頃には、あなたがカウンセラーという仕事に本当に向いているのか、そして、もし向いているのなら、どのような強みを活かせるのかが明確になっているはずです。あなたのキャリアに関する深い自己理解と、未来への確かな一歩を、この記事がサポートします。
おすすめ第一部：カウンセラーの「核」となる資質とは？
具体的な性格やスキルについて見ていく前に、最も根幹となる、カウンセラーにとって絶対に欠かせない2つの資質についてお話しします。それは「人間への深い関心」と「絶え間ない自己探求心」です。
1. 根源的な「人間への深い関心」
カウンセラーの仕事は、人の「心」という、目に見えず、複雑で、時に矛盾をはらんだ世界に深く関わる仕事です。
- なぜ、人はこのように感じるのだろう？
- この言葉の裏には、どんな本心が隠されているのだろう？
- この人の苦しみは、どこから来ているのだろう？
このように、他者の内面の世界に対して、尽きることのない好奇心や探究心を持てるかどうかが、すべての基本となります。それは単なる「優しさ」や「同情」だけではありません。相手を một人の尊重すべき個人として捉え、その人だけの物語や価値観を、先入観なく理解しようとする知的な探求心です。
この関心があるからこそ、クライエント（相談者）が言葉に詰まっても、話がまとまらなくても、辛抱強く待ち、その人自身の力で答えを見つけ出すプロセスに寄り添い続けることができるのです。
2. 自分自身と向き合い続ける「自己探求心」
意外に思われるかもしれませんが、カウンセラーは他人と向き合うのと同じくらい、あるいはそれ以上に自分自身と向き合うことが求められる職業です。なぜなら、カウンセラー自身が「自分はこういう人間だ」という自己理解（セルフ・アウェアネス）が浅いと、クライエントに適切に関わることができないからです。
例えば、カウンセラー自身が過去に抱えたトラウマやコンプレックスを無自覚のままでいると、似たような悩みを持つクライエントに対して、客観的な視点を失ってしまう可能性があります。自分の価値観（「こうあるべきだ」という思い込み）を、無意識のうちにクライエントに押し付けてしまうかもしれません。
- 自分はどのような時に心が揺さぶられるのか？
- 自分の「当たり前」は、本当に当たり前なのか？
- クライエントのこの言葉に、なぜ自分はイライラしてしまったのか？
常に自分自身の心をモニタリングし、偏りや課題に気づき、それを乗り越えようと学び続ける姿勢。これを「自己探求心」と呼びます。この姿勢があるからこそ、カウンセラーは自分自身を安定した「安全な基地」として保ち、クライエントが安心して心を開ける場を提供できるのです。
おすすめ第二部：あなたはいくつ当てはまる？カウンセラーに向いている人の10の性格的特徴
それでは、より具体的な性格的特徴について見ていきましょう。すべてが完璧に当てはまる必要はありませんが、多く当てはまるほど、カウンセラーとしての素質があると言えるでしょう。
1. 相手の話を最後まで「聴く」のが得意
カウンセラーの基本は「傾聴」です。しかし、これはただ黙って話を聞くことではありません。相手が本当に伝えたいことは何か、言葉の裏にある感情は何かを感じ取りながら、深く、積極的に聴く姿勢を指します。
- 途中で自分の意見を言いたくなるのを我慢できる
- 相手が沈黙しても、焦らずに待つことができる
- 相手の話を要約したり、質問したりして、理解を深めようとする
友人から相談を受けた時、アドバイスをするよりも、まずは「うん、うん」と相手が話し尽くすまで聴くことに徹することができる人は、この素質を持っています。
2. 感情移入しすぎない「共感力」がある
「共感」は、相手の感情をまるで自分のことのように感じ、理解する力です。しかし、カウンセラーに求められるのは、相手の悲しみに一緒に飲み込まれてしまう「同情」ではありません。
「あなたは今、とても辛いのですね」と相手の気持ちを理解しつつも、自分自身は冷静さを保ち、客観的な視点を失わない。この「共感的理解」ができることが重要です。クライエントの感情の嵐に巻き込まれず、安全な港でいるための、専門的なスキルとも言えます。
3. 物事を多角的に捉える「柔軟な思考」
クライエントの悩みは、一つの原因だけで成り立っていることは稀です。本人の性格、育ってきた環境、現在の人間関係、職場での立場など、様々な要因が複雑に絡み合っています。
「〜べきだ」という固定観念に縛られず、「こういう考え方もあるかもしれない」「別の視点から見たらどうだろう？」と、物事を多角的に、そして柔軟に捉えることができる能力は、問題解決の糸口を見つける上で不可欠です。
4. 知的好奇心が旺盛で、学び続けるのが好き
心理学の世界は日進月歩です。新しいカウンセリング理論やアプローチが次々と生まれています。また、クライエントが抱える悩みも、社会の変化と共に多様化・複雑化しています。
そのため、カウンセラーは一度資格を取ったら終わりではなく、常に新しい知識やスキルを学び続ける探求心が求められます。研修会や学会に参加したり、専門書を読んだり、スーパービジョン（指導）を受けたりと、常に自分をアップデートし続けることが苦にならない人は、カウンセラーに向いています。
5. 感情の波が穏やかで、精神的に安定している
カウンセリングでは、クライエントから怒り、悲しみ、憎しみといった非常に重い感情をぶつけられることもあります。そんな時でも、カウンセラー自身が感情的に動揺していては、クライエントは安心して話をすることができません。
もちろん、人間なので全く動揺しないわけではありません。しかし、自分の感情を客観的に認識し、適切にコントロールできる「感情の自己調整能力」は極めて重要です。ストレスを溜め込まず、自分なりの方法で適切に発散できることも、この能力に含まれます。
6. すぐに結果を求めない「忍耐強さ」
人の心が変わるのには、長い時間が必要です。一度や二度のカウンセリングで劇的に問題が解決することは、ほとんどありません。時には、クライエントの状態が後退しているように見えることもあるでしょう。
そんな時でも、「きっとこの人には良くなる力がある」とクライエントの可能性を信じ、焦らず、根気強く寄り添い続けることができる「忍耐強さ」が求められます。長期的な視点で、クライエントの小さな変化を見つけ、それを喜び、支え続けることができる人は、大きな強みを持っています。
7. 人間関係において、誠実で倫理観が高い
カウンセラーは、クライエントの最もプライベートでデリケートな情報に触れる仕事です。そのため、厳しい守秘義務が課せられます。
- クライエントの秘密を絶対に他者に漏らさない
- カウンセラーとクライエントという専門的な関係性を逸脱しない（友人になったり、恋愛関係になったりしない）
- 自分の能力の限界を理解し、必要であれば他の専門家につなぐ
このような高い倫理観を持ち、自分を律することができる「誠実さ」は、信頼関係の基盤となります。
8. 適度な距離感を保つのがうまい
クライエントに深く寄り添う一方で、プライベートな自分との境界線をしっかりと引くことも大切です。仕事が終わってもクライエントの悩みをずっと引きずってしまったり、逆に自分のプライベートな問題をカウンセリングに持ち込んでしまったりするのは、健全な状態ではありません。
仕事とプライベートのオン・オフを上手に切り替え、自分自身の人生も大切にできる「境界線を引く能力」は、長くこの仕事を続けていくために不可欠な資質です。
9. 物事を客観的に分析する力
クライエントの話に共感し、感情を受け止めることと同時に、カウンセラーは冷静な頭で情報を整理・分析することも求められます。
- クライエントが抱える問題の根本原因は何か？
- どのような思考パターンが、この苦しみを生んでいるのか？
- この人の強みや、活用できるリソース（資源）は何か？
感情面に寄り添いつつも、問題を客観的にアセスメント（評価・査定）し、どのような支援が最も有効かを考える「分析的思考力」も、カウンセラーの重要なスキルの一つです。
10. 完璧主義ではなく「まあ、いいか」と思える
意外かもしれませんが、完璧主義すぎる人は、カウンセラーの仕事で燃え尽きてしまうことがあります。「自分がクライエントを完璧に救わなければならない」という思いが強すぎると、うまくいかなかった時に自分を責め、無力感に苛まれてしまうからです。
カウンセリングの主役は、あくまでクライエント自身です。カウンセラーは、クライエントが自らの力で問題を解決していくのをサポートする「伴走者」です。
「自分にできることはここまで」「あとは本人の力と時間を信じよう」と、ある意味で「良い加減」で物事を捉え、自分を過度に追い詰めないしなやかさも、長く仕事を続ける上では大切な要素になります。
おすすめ第三部：実践で求められる！カウンセラーに必要な8つの専門スキル
性格的な特徴に加えて、カウンセラーとして働くためには専門的なスキルが必須です。これらは、訓練によって後天的に習得していくことができます。
- 傾聴スキル： 先述の通り、言葉だけでなく、表情、声のトーン、しぐさといった非言語的なメッセージも受け取りながら、相手の真意を深く理解する技術。
- 質問スキル： クライエントの気づきを促すための効果的な質問を投げかける技術。「はい/いいえ」で終わらない「開かれた質問」や、視点を変える「リフレーミング」などが含まれる。
- 要約・言い換えスキル： クライエントの長い話を簡潔にまとめたり、「つまり、〜ということですね」と別の言葉で言い換えたりすることで、話の焦点を明確にし、クライエント自身の理解を助ける技術。
- 感情の反射スキル： 「今、とても腹が立っているのですね」「それは、本当に悲しかったでしょう」など、クライエントが表現した感情を、鏡のように言葉にして返す技術。これにより、クライエントは「自分の感情を理解してもらえた」と感じ、安心してさらに深く話せるようになる。
- 自己開示スキル： カウンセラー自身の経験や感情を、必要に応じて限定的に開示する技術。適切に用いることで、クライエントとの信頼関係を深める効果があるが、多用は禁物。
- アセスメントスキル： 面接や心理検査を通じて、クライエントが抱える問題の背景、重症度、原因などを多角的に評価・査定する能力。適切な支援計画を立てるための基礎となる。
- ケースマネジメントスキル： クライエントに必要な支援が、医療、福祉、教育など多岐にわたる場合、関係機関と連携し、社会資源を調整する能力。
- ストレスマネジメントスキル： 重い話を聞き続けることによる精神的負担（二次受傷）を管理し、自分自身のメンタルヘルスを健全に保つためのセルフケア能力。
第四部：自己診断！あなたはいくつ当てはまる？カウンセラー適性チェックリスト15
ここまで読んできて、「自分はどうだろう？」と感じている方も多いでしょう。ここで、ご自身の適性を客観的にチェックしてみましょう。深く考えすぎず、直感的に「はい」「いいえ」「どちらともいえない」で答えてみてください。
【人間への関心・探究心】
□ 1. 人がなぜそのような行動をとるのか、その背景にある心理に興味がある。
□ 2. 他人の成功や成長を、自分のことのように喜ぶことができる。
□ 3. 答えがすぐに出ない問題について、じっくりと考えるのが好きだ。
【コミュニケーションスタイル】
□ 4. 人と話す時、自分が話すよりも聞いている時間の方が長いことが多い。
□ 5. 相手が話し終えるのを待てずに、つい自分の意見を言ってしまうことが少ない。
□ 6. 人から「聞き上手だね」と言われたことがある。
【自己理解と精神的安定性】
□ 7. 自分がどのような時に、どのような感情になるかを、ある程度客観的に理解している。
□ 8. 失敗したり、批判されたりしても、過度に落ち込まず、次に活かそうと考えられる。
□ 9. 仕事やプライベートでストレスを感じた時、自分なりの解消法を持っている。
【思考の柔軟性と価値観】
□ 10. 自分とは全く違う価値観を持つ人の意見でも、まずは「そういう考え方もあるのか」と受け止めようとする。
□ 11. 物事を「正しいか、間違っているか」の二択で判断しないように心がけている。
□ 12. 世の中の常識や「普通」を疑ってみることがある。
【誠実さと忍耐力】
□ 13. 人との約束や、決めたルールは固く守る方だ。
□ 14. すぐに結果が出なくても、目標に向かってコツコツと努力を続けることができる。
□ 15. 人の成長には時間がかかるものだと、心から理解している。
【診断結果】
- 「はい」が12個以上：
あなたはカウンセラーとして非常に高いポテンシャルを秘めています。その素晴らしい資質を、専門的な学習を通じてさらに伸ばしていくことで、多くの人の力になれるでしょう。 - 「はい」が7個〜11個：
あなたはカウンセラーとしての素質を十分に持っています。特に「いいえ」と答えた項目について、なぜそう感じたのかを自己分析してみましょう。意識してトレーニングすることで、さらに適性を高めることができます。 - 「はい」が6個以下：
現時点では、カウンセラーという仕事のスタイルと、あなたの特性に少しギャップがあるかもしれません。しかし、これは「向いていない」と断定するものではありません。もし本気で目指したいのであれば、「向いていない人の特徴」のセクションを参考に、どのような点を意識すれば良いかを考えてみましょう。
第五部：適性がないかも？カウンセラーに向いていない人の5つの特徴
一方で、どのような人がカウンセラーの仕事で困難を感じやすいのでしょうか。もし当てはまる項目があっても、絶望する必要はありません。これは「変われない」というレッテルではなく、「この仕事を目指す上で意識すべき課題」と捉えてください。
1. 人にアドバイスをして、問題を解決してあげたい人
「悩んでいる人を助けたい」という気持ちが、いつの間にか「自分が問題を解決してあげなければ」というコントロール欲にすり替わっているタイプです。カウンセリングの基本は、クライエント自身が答えを見つけるのを支援することです。良かれと思ってアドバイスを連発してしまうと、クライエントの主体性や自己決定権を奪ってしまいます。
2. 自分の価値観が絶対的に正しいと信じている人
「普通はこうするべきだ」「常識的に考えておかしい」といった、自分の価値観の物差しで他人を測ってしまう人は注意が必要です。カウンセラーは、クライエントの価値観を尊重し、その人の世界観の中で物事を理解しようと努める必要があります。自分の「正しさ」を押し付けてしまうと、それはカウンセリングではなく「説教」になってしまいます。
3. 他人の感情に影響されやすく、引きずってしまう人
共感性が高すぎるあまり、クライエントのネガティブな感情を自分のことのように背負い込んでしまい、仕事が終わっても気持ちが切り替えられないタイプです。このような状態が続くと、心身ともに疲弊し、燃え尽き症候群（バーンアウト）に陥る危険性が高くなります。
4. 好奇心や探究心よりも、安定やマニュアルを求める人
カウンセリングには、「こうすれば必ず解決する」という絶対的なマニュアルは存在しません。一人ひとり全く違う心と向き合う、創造性が求められる仕事です。常に学び、考え、試行錯誤するプロセスを楽しめず、決まった手順で仕事をこなしたいと考える人にとっては、大きなストレスを感じるかもしれません。
5. 自身の心の問題から目をそらしている人
自分自身の未解決な心の傷やコンプレックスと向き合うことを避け、その代償行為として「他人を助ける」ことに熱中してしまうことがあります。これは「救済者コンプレックス」とも呼ばれます。自身の課題を棚に上げたままでは、クライエントに健全な形で関わることは難しく、いずれ限界が訪れるでしょう。
第六部：カウンセラーのリアルな仕事と「やりがい」そして「大変さ」
適性があると感じた方も、そうでないと感じた方も、ここで一度、カウンセラーという仕事のリアルな姿を見てみましょう。
カウンセラーの主な仕事内容
- 個人カウンセリング： 1対1で、クライエントの話を聴き、問題解決を支援する。
- グループカウンセリング： 同じような悩みを持つ人々が集まり、互いに支え合う場を提供する。
- 心理検査： 質問紙や作業を通して、クライエントの性格特性や心理状態を客観的に評価する。
- コンサルテーション： 学校の先生や企業の管理職などからの相談に応じ、対応方法を助言する。
- 予防活動・啓発活動： メンタルヘルスに関する講演会や研修会を実施する。
この仕事でしか味わえない「やりがい」
- 人の「変わる瞬間」に立ち会える： 苦しんでいたクライエントが、自らの力で問題を乗り越え、笑顔を取り戻し、自分らしい人生を歩み始める。その感動的な瞬間に伴走者として立ち会えることは、何物にも代えがたい喜びです。
- 深い信頼関係を築ける： 人が誰にも言えなかった本心を打ち明けてくれる、その深い信頼関係そのものが、カウンセラーにとって大きな支えとなります。
- 自分自身の成長につながる： 様々な人生や価値観に触れることで、人間としての器が大きくなり、自分自身の生き方を見つめ直す機会にもなります。
覚悟しておくべき「大変さ」
- 精神的な負担が大きい： 人の死、トラウマ、暴力など、非常に重く、辛い話を聞き続けなければならないことがあります。自分自身のメンタルケアが不可欠です。
- すぐに結果が出ない無力感： 何ヶ月、何年も関わっても、クライエントの状態がなかなか改善しないこともあります。そんな時、自分の無力さを感じて苦しむこともあります。
- 孤独な仕事である： 守秘義務があるため、担当したケースについて家族や友人に気軽に相談することはできません。スーパーバイザーや同僚との専門的なネットワークが重要になります。
第七部：カウンセラーになるには？夢を叶えるためのステップ
「やっぱり、カウンセラーになりたい！」その気持ちが固まった方のために、カウンセラーになるための一般的な道筋をご紹介します。
1. 資格について知る
日本において、カウンセラーは国家資格である「公認心理師」と、臨床心理士認定協会が認定する民間資格の「臨床心理士」が、特に信頼性の高い資格として知られています。これらの資格を取得するには、大学で心理学を専攻し、さらに大学院の修士課程を修了する必要があります。
その他にも、産業カウンセラー、キャリアコンサルタント、学校心理士など、特定の分野に特化した様々な民間資格が存在します。
2. 学ぶ場所を選ぶ
- 大学・大学院： 公認心理師や臨床心理士を目指す場合の王道ルート。基礎から応用まで、体系的に心理学を学ぶことができます。
- 民間のスクール・講座： 特定のカウンセリング理論や技法を短期間で学びたい場合に有効です。ただし、資格によっては受験資格が得られない場合もあるため、事前の確認が必要です。
3. 経験を積む場所
カウンセラーが活躍する場は多岐にわたります。
- 医療機関： 精神科や心療内科
- 教育機関： スクールカウンセラー
- 福祉施設： 児童相談所や福祉施設
- 企業： 社員のメンタルヘルスをサポートする相談室
- 私設相談室： 独立開業
まずは、自分がどの分野で、どのような人々の力になりたいのかを考えることが、キャリアプランを立てる上で重要です。
まとめ：あなたの中に眠る「カウンセラーの種」を育てよう
この記事では、「カウンセラーに向いてる人」について、多角的な視点から詳しく解説してきました。
【カウンセラーに向いている人のポイント】
- 核となる資質： 「人間への深い関心」と「絶え間ない自己探求心」
- 性格的特徴： 傾聴力、共感的理解、柔軟な思考、学び続ける姿勢、精神的安定性など
- 重要なマインド： 「自分が解決する」のではなく、「相手が解決するのを支援する」伴走者のスタンス
適性診断で「はい」が多かった方は、ぜひ自信を持って、その資質を伸ばしていく道を検討してみてください。
一方で、「はい」が少なかったり、「向いていない人の特徴」に当てはまる部分があったりした方も、決してがっかりする必要はありません。大切なのは、自分自身の特性や課題を自覚することです。その自覚こそが、自分を成長させるための第一歩となります。
カウンセラーという仕事は、決して楽な道ではありません。しかし、人の心に深く寄り添い、その人らしい人生を取り戻すお手伝いができる、かけがえのない尊い仕事です。
この記事が、あなたの自己理解を深め、未来のキャリアを考える上での一助となれば、これほど嬉しいことはありません。あなたの挑戦を、心から応援しています。
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