
- はじめに:「なぜ自分ばかり…」と感じているあなたへ
- 第1章:DV(ドメスティック・バイオレンス)とは何か?種類と現状
- 第2章:DV・暴力を受けやすい人の7つの心理的パターン
- 第3章:なぜこれらの心理パターンが形成されるのか?根本原因の理解
- 第4章:DVの連鎖サイクル——なぜ暴力は繰り返されるのか
- 第5章:「なぜ別れられないのか」——心理的束縛の正体
- 第6章:自分がDV被害を受けているかチェックリスト
- 第7章:心のパターンを変えるための具体的アプローチ
- 第8章:今すぐ使える日本の相談・支援機関一覧
- 第9章:大切な人がDV被害を受けていると思ったら
- 第10章:DV加害者側の心理——「なぜ加害者は変わりにくいのか」
- 第11章:回復の先にある未来——DVサバイバーたちの声
- よくある質問(FAQ)
- まとめ:あなたは変わることができる
- 参考・引用文献
はじめに:「なぜ自分ばかり…」と感じているあなたへ
「また同じようなパートナーを選んでしまった」「どうして自分だけが傷つくのか」——そう感じたことはないでしょうか。
DV(ドメスティック・バイオレンス)や暴力的な人間関係を繰り返し経験する人には、心理学的に共通した「心のパターン」があることが、国内外の研究によって明らかになっています。
ただし、これは決して「被害を受ける側が悪い」ということではありません。
暴力は100%、加害者の責任です。しかし、無意識のうちに危険な関係に引き寄せられてしまう心理的なメカニズムを理解することは、あなたが同じ苦しみを繰り返さないために、非常に重要な一歩となります。
この記事では、心理学・精神医学の知見をベースに、DV被害を受けやすい人の「心のパターン」を7つに分類して詳しく解説します。さらに、なぜそのパターンが形成されるのか、なぜ暴力的な関係から抜け出せないのか、そして具体的な回復へのステップまで、一つひとつ丁寧にお伝えします。
この記事があなた自身、またはあなたの大切な人を理解し、より安全で幸せな関係を築くための手助けになれば幸いです。
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第1章:DV(ドメスティック・バイオレンス)とは何か?種類と現状

DVの定義と法律上の位置づけ
DV(ドメスティック・バイオレンス)とは、配偶者やパートナーなど親密な関係にある人からふるわれる暴力・虐待の総称です。日本では2001年に「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律(DV防止法)」が施行され、法律上の対応が整備されています。
内閣府の「男女間における暴力に関する調査(令和5年度)」によると、女性の約4人に1人、男性の約7人に1人が配偶者から何らかの被害を受けたことがあると報告されており、DVは決して特殊なケースではなく、社会全体の問題として広く認識する必要があります。
DVの5つの種類
DVは「身体的な暴力」だけではありません。現代の心理学・支援の現場では、以下の5種類が包括的に「DV」として定義されています。
1. 身体的暴力(フィジカルバイオレンス) 殴る・蹴る・物を投げつける・首を絞めるなど、身体に直接的な危害を加える行為。傷やあざが残ることも多く、最も「見えやすい」暴力です。
2. 精神的・心理的暴力(サイコロジカルバイオレンス) 怒鳴る・侮辱する・脅す・無視する・監視するなど、精神的なダメージを与える行為。「お前なんか誰にも相手にされない」「殺すぞ」などの言葉による暴力も含まれます。外傷が残らないため周囲に気づかれにくく、被害者自身も「暴力を受けている」と認識しにくいという特徴があります。
3. 性的暴力(セクシャルバイオレンス) 同意なしに性的行為を強要する・避妊に協力しない・性的な画像を無断で撮影・拡散するなどの行為。「パートナーだから拒否できない」と被害者が誤解しているケースも少なくありません。
4. 経済的暴力(エコノミックバイオレンス) 生活費を渡さない・働くことを禁止または強制する・財産を勝手に使う・家計を完全管理するなど、経済的な支配による暴力。これにより被害者が逃げ出せない状況が生まれます。
5. 社会的・行動的暴力(ソーシャルバイオレンス) 外出・交友関係・連絡手段を制限する・家族や友人から隔絶させる・SNSや携帯を監視するなど、行動の自由を奪う支配。孤立した状況が被害をさらに深刻にします。
DVと「ケンカ」の違い
「夫婦ゲンカはどこでもあること」という言葉をよく耳にしますが、DVと一般的なケンカには明確な違いがあります。
- ケンカ: 双方に対等な立場があり、互いに影響を与え合う関係
- DV: 一方的な「力と支配」のパターンが繰り返される関係
DVの本質は「相手を支配・コントロールすること」にあります。暴力はその手段の一つに過ぎず、根底には加害者の権力志向・支配欲が存在します。
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第2章:DV・暴力を受けやすい人の7つの心理的パターン

繰り返しになりますが、これらのパターンを持っていることは、暴力を受けて「当然」という意味ではありません。 これは、過去の経験や環境から無意識に形成された「生存戦略」であり、かつてはあなたを守るために機能していたものです。それが大人になった今、誤った関係パターンを引き寄せる原因になっている——そうした視点で読んでいただければと思います。
パターン①:慢性的な自己肯定感の低さ
DV被害を受けやすい方の多くに共通するのが、「自分には価値がない」「どうせ自分なんて」という慢性的な自己肯定感の低さです。
心理的メカニズム:
自己肯定感が低い状態では、「自分を大切にしてくれる人はいないはず」という無意識の思い込みが生まれます。そのため、相手が自分を傷つける言動をとっても「これが普通の関係だ」「自分が悪いから仕方ない」と受け入れてしまいがちです。
また、「こんな自分を選んでくれた人を失ってはいけない」という恐怖心から、たとえ暴力的な相手であっても関係を手放すことが困難になります。
具体的な思考・行動パターン:
- 「私さえ我慢すれば」と常に自分を抑える
- 相手の機嫌が悪いと「自分のせいだ」と自動的に思う
- 褒められると「お世辞に違いない」と受け取れない
- 他人の要求を断ることに強い罪悪感を感じる
- 「もっと良い自分になれば、相手も変わるはず」と信じ続ける
形成される背景: 幼少期に「ありのままの自分」を受け入れてもらえなかった経験(条件付きの愛情、厳しすぎる批判、ネグレクトなど)が、自己肯定感の低さを生む大きな要因となります。
パターン②:過去のトラウマ・愛着の傷
幼少期に経験した虐待、ネグレクト、DV家庭での成長、または深刻な喪失体験などは「トラウマ(心的外傷)」として心身に刻まれます。
愛着スタイルとDVの関係:
心理学者のジョン・ボウルビィが提唱した「愛着理論」によると、人は幼少期の養育者との関係を通じて、対人関係の基本的なパターン(愛着スタイル)を形成します。
- 安定型愛着: 他者を信頼でき、健全な関係を築きやすい
- 不安型愛着(アンビバレント型): 見捨てられることへの強い不安があり、相手にしがみつきやすい
- 回避型愛着: 親密さを避け、感情を遮断しやすい
- 混乱型愛着(恐怖回避型): 親が同時に「安心の源」と「脅威」だったため、他者への接近と回避が混乱する
混乱型愛着は特にリスクが高い
研究によると、混乱型愛着を持つ人はDV被害を経験する可能性が有意に高いことが示されています。なぜなら、「愛されること」と「傷つくこと」が幼少期からセットになって脳に記憶されており、暴力的な関係でも「これが愛情だ」と感じてしまう回路が形成されているからです。
トラウマの再演(リトラウマタイゼーション):
未解決のトラウマを抱えた人は、無意識のうちに過去の傷を「再体験」しようとする傾向があります。これは「トラウマの再演」と呼ばれる現象で、子ども時代に親から受けた暴力や支配と似た関係に引き寄せられることで、過去の問題を「今度こそ解決しよう」とする無意識の試みが働いています。
パターン③:共依存(コ・ディペンデンシー)
<!– 【画像挿入提案④】 ・内容:共依存関係を表す図(加害者と被害者の心理的絡み合いを表す矢印図) ・スタイル:シンプルな関係図 ・目的:共依存の概念を視覚的に説明 –>
「共依存(Co-dependency)」とは、他者の世話・問題解決・感情的サポートに過剰に関わることで、自分の存在価値を見出そうとする心理状態です。
共依存者の特徴:
- 相手が「困っている人」「弱い人」「問題を抱えた人」であることに強く引き寄せられる
- 相手を「助けること」「変えること」に人生の使命感を感じる
- 相手のために自分を犠牲にすることに喜びを感じる
- 相手の感情・問題を自分の問題として過剰に引き受ける
- 「相手なしでは自分は何もできない」という感覚を持つ
なぜDVリスクが高まるのか:
共依存者は「問題のある相手」に強く惹かれる傾向があります。感情の起伏が激しい、依存症がある、暴力的な傾向があるなど、「助けを必要としている」と見える相手が、共依存者の「ケアしなければならない」という強迫的な欲求を満たすからです。
また、相手が暴力をふるった後に「ごめんなさい、お前だけが俺をわかってくれる」と縋りついてくる場面で、共依存者は「自分が必要とされている」という強い充足感を得てしまいます。これが関係継続の強力な動機となります。
共依存の背景: 機能不全家族(アルコール依存症の親、DV家庭など)で育った子どもは、「親の感情や状態を常に気にする」ことで生き残ってきた経験から、共依存的なパターンが形成されやすいとされています。
パターン④:過度な共感力と自己犠牲の傾向
一般的に「共感力が高い」ことはポジティブな特性として語られますが、それが「過度」になり「自己犠牲」と結びつくと、DVのリスクを高める要因になります。
高すぎる共感力のリスク:
共感力が非常に高い人は、相手の痛みや苦しみを「まるで自分のこと」のように感じてしまいます。そのため、たとえ暴力をふるう相手であっても「この人には辛い過去があるから」「本当は苦しんでいるんだ」と相手の感情を優先してしまいがちです。
暴力を受けた後でも、加害者が見せる苦しむ姿に心が動き、「やっぱりこの人を見捨てられない」という結論に至ってしまうのです。
自己犠牲の罠: 「相手が幸せなら自分は我慢できる」「私が耐えれば家族(子ども・家族関係)が守られる」という信念は、長期にわたる暴力の我慢を正当化します。この「自己犠牲こそが愛情の証明」という歪んだ信念が、関係からの脱出を妨げます。

パターン⑤:強烈な「見捨てられ不安」
「見捨てられ不安(Abandonment Anxiety)」は、「どうせ最終的に自分は捨てられる」「一人になったら生きていけない」という深い恐怖感です。
見捨てられ不安が生み出す逆説:
見捨てられる恐怖を持つ人は、関係を維持するためにどんな状況も耐え抜こうとします。暴力を受けても「ここで離れたら一人になってしまう」「誰も自分を受け入れてくれない」という恐怖が、関係から抜け出す選択肢を脳内で「消去」してしまいます。
また、相手が暴力後に優しくなる「ハネムーン期」(後述)が来ると、「やっぱり離れなくて良かった」と強く感じ、関係の継続を確信してしまうというパターンが繰り返されます。
見捨てられ不安と境界性パーソナリティ傾向:
見捨てられ不安は、境界性パーソナリティ障害(BPD)の主要な特徴でもあります。ただし、BPDの診断があるからDV被害を受けるわけではなく、逆にDVや幼少期の虐待経験がBPD的な症状を引き起こすことも多いため、因果関係を一方向で捉えることは適切ではありません。
パターン⑥:歪んだ罪悪感・過剰な責任感
「私さえもっとうまくやれば、相手は暴力をふるわなかった」「私が悪いことをしたから怒らせてしまった」——このような思考パターンも、DV被害を受けやすい人によく見られます。
加害者が仕掛ける「罪悪感の植え付け」:
DV加害者の多くは、意図的または無意識的に被害者に罪悪感を植え付けます。「お前がそういう態度をとるから俺は怒るんだ」「お前が俺をこんな気持ちにさせた」という言葉で、暴力の責任を被害者に転嫁します。
自己批判の傾向が強い人や、幼少期から「自分が悪い子だから叱られる」と教え込まれてきた人は、このような責任転嫁を自然に受け入れてしまいやすいのです。
過剰な責任感の弊害:
「相手を変えるのは自分の責任」「この家庭を守るのは私だけ」という過剰な責任感も、関係からの脱出を阻みます。特に子どもがいる場合、「私が我慢すれば子どもの家庭環境を守れる」という信念が、長期にわたるDVを継続させる大きな要因となっています。
しかし実際には、DV環境で育つ子どもは身体的な傷がなくても、心理的に深刻なダメージを受けることが研究で明らかになっています。
パターン⑦:「愛があれば変えられる」という信念
最後のパターンは、「この人には愛情がある。私の愛情と忍耐があれば、必ずこの人は変わる」という強固な信念です。
なぜこの信念は危険なのか:
DV加害者が自発的に変わる確率は非常に低く、たとえカウンセリングや更生プログラムを受けたとしても、根本的な変容には長い年月と本人の強い動機が必要です。
「私の愛情で相手を変えられる」という信念は、被害者が「もう少し待てば変わるはず」という希望にしがみつき続ける燃料となります。暴力後の謝罪・優しさ(ハネムーン期)はこの信念をより強化し、「やっぱりこの人は変わろうとしている」という誤った確信を与えてしまいます。
メディア・文化的影響:
恋愛映画・ドラマでは「愛があれば人は変わる」「真の愛は相手の悪いところも受け入れる」というメッセージが繰り返し描かれます。このような文化的な価値観が、DV関係の継続を正当化する信念体系を強化している側面も否定できません。
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第3章:なぜこれらの心理パターンが形成されるのか?根本原因の理解

前章で挙げた7つのパターンは、いずれも「生まれつきの性格」ではなく、環境や経験によって後天的に形成されたものです。ここでは、その形成プロセスを心理学的に掘り下げます。
機能不全家族(Dysfunctional Family)の影響
「機能不全家族」とは、家族としての健全な機能(安全・養育・コミュニケーション・感情的サポート)が十分に果たされない家庭環境のことです。
具体的には以下のような家庭が含まれます:
- 親によるDV(子どもへの直接的虐待、またはDVの目撃)
- 親のアルコール・薬物依存
- 親の精神疾患
- 過度に厳格・支配的な親
- 感情的に利用不可能な親(ネグレクト)
- 兄弟間の深刻な差別
こうした家庭で育つ子どもは、「感情を抑える」「常に大人の機嫌を伺う」「自分のニーズを後回しにする」という生存戦略を発達させます。これらの戦略は幼少期には適応的(生き残るために必要)でしたが、成人後の関係では機能不全を引き起こします。
ACEs(逆境的小児期体験)の研究
1990年代にアメリカで行われた「ACEs(Adverse Childhood Experiences:逆境的小児期体験)」研究は、幼少期のトラウマ経験が成人後の健康・行動・対人関係に与える影響を大規模に検証した画期的な研究です。
ACEsには以下が含まれます:
- 身体的虐待
- 感情的虐待
- 性的虐待
- 身体的ネグレクト
- 感情的ネグレクト
- 母親(養育者)へのDV
- アルコール・薬物乱用家庭
- 精神疾患の家族員
- 親の離婚・別居
- 家族員の収監
研究結果では、ACEスコアが高いほど成人後にDV被害を経験する確率、また加害を行う確率も有意に高まることが示されています。これは「世代間伝達(Intergenerational Transmission)」とも呼ばれ、暴力が世代を超えて引き継がれるメカニズムを示しています。
神経生物学的影響:トラウマが脳に与える変化
近年の神経科学研究では、慢性的なトラウマが脳の構造・機能に実際の変化をもたらすことが明らかになっています。
- 扁桃体(Amygdala)の過活動: 恐怖・危機察知を担う扁桃体が過敏になり、小さなストレスにも過剰反応するようになる
- 前頭前皮質(Prefrontal Cortex)の機能低下: 理性的判断・感情調節を担うこの部位の機能が低下し、「頭ではわかっていても感情が制御できない」状態になる
- コルチゾールシステムの慢性活性化: ストレスホルモンが慢性的に高い状態が続き、「脅威のある環境が普通」という状態に神経系が「慣れて」しまう(解離の原因にもなる)
つまり、幼少期のトラウマは「性格の弱さ」の問題ではなく、脳・神経系の生物学的な変化として存在します。これを理解することで、自己責任論から解放される一歩となります。
第4章:DVの連鎖サイクル——なぜ暴力は繰り返されるのか

心理学者レノア・ウォーカーが1979年に提唱した「DV(バタリング)サイクル理論」は、DVがなぜ被害者を罠にはめるのかを理解する上で非常に重要な枠組みです。
第1フェーズ:緊張蓄積期(Tension Building)
加害者の不機嫌・小言・批判・嫌みが増していく時期。被害者は「嵐の前の静けさ」を感じ、爆発を避けようと細心の注意を払って行動します。この時期、被害者は「何か悪いことをしてしまわないか」と常に緊張し、自分の言動を細かくコントロールしようとします。
被害者の心理:「うまく対処すれば爆発を防げるかもしれない」という希望と、「どうせ何をしても無駄だ」という無力感が混在する。
第2フェーズ:爆発期(Explosion / Acute Battering Incident)
暴力・言葉による激しい攻撃が実際に起きるフェーズ。身体的暴力、激しい罵倒、破壊行為などが起きます。このフェーズは比較的短時間(数分〜数時間)で終わることが多く、その後の「安心感」(あの恐怖が終わった)が次のフェーズへの移行を助けてしまいます。
第3フェーズ:ハネムーン期(Honeymoon / Reconciliation)
爆発の直後、加害者は急に態度を変え、謝罪・反省・愛情表現・プレゼントなどを示す時期です。「あんなことをしてごめんなさい」「お前だけを愛している」「二度としない」という言葉と優しい行動が溢れます。
これがもっとも危険なフェーズです。
ハネムーン期は被害者に「やっぱりこの人には愛情がある」「変わってくれるかもしれない」という希望を与えます。また、加害者の「苦しむ姿」「反省の涙」が被害者の共感を刺激し、「この人を見捨てることはできない」という感情を呼び起こします。
脳科学的には、このフェーズで「愛着ホルモン(オキシトシン)」と「報酬ホルモン(ドーパミン)」が放出されることが確認されており、まるで薬物依存と同様のメカニズムで加害者への強い絆(トラウマボンディング)が形成されます。
第4フェーズ:安静期(Calm)
関係が穏やかに見える時期。加害者は改心したように振る舞い、被害者は「もう大丈夫かもしれない」と感じます。しかしこの平穏は永続せず、やがて緊張蓄積期に戻ります。
サイクルの繰り返しが生む「慢性化」:
このサイクルが繰り返されるうち、①「どうせまた戻ってくる」という諦め、②「ハネムーン期の幸せな時間を失いたくない」という執着、③「爆発のトリガーを自分がコントロールしなければ」という過剰な責任感——これらが複雑に絡み合い、被害者が関係から出られない「心理的な罠」が強化されていきます。
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第5章:「なぜ別れられないのか」——心理的束縛の正体

前章のサイクル理論でも触れましたが、「なぜDV関係から抜け出せないのか」は、外側から見ると理解しにくいテーマです。「なぜ逃げないのか」という問いは、被害者への二次加害にもなり得ます。ここでは、関係継続の背景にある心理メカニズムを詳しく見ていきます。
トラウマボンディング(Trauma Bonding)
「トラウマボンディング」とは、虐待・暴力と周期的な優しさが繰り返されることで形成される、加害者への強力な心理的絆のことです。
研究者パトリック・カーンズが体系化したこの概念は、人質と誘拐犯が心理的絆を形成する「ストックホルム症候群」と同様のメカニズムで起きるとされています。
ボンディングが形成されるメカニズム:
- 強いストレス(暴力・恐怖)とその後の解放(優しさ)の繰り返しが、強烈な感情の振り子を生む
- この振り子運動の中で、「優しさ」の快楽がより強く感じられるようになる(コントラスト効果)
- 加害者が「安全と脅威」の両方の源になることで、逆説的に加害者への依存が深まる
- 加害者の存在なしには感情が安定しない状態が生まれる
この状態は「弱さ」や「愚かさ」の結果ではなく、極度のストレス下での神経系の適応的反応です。
学習性無力感(Learned Helplessness)
心理学者マーティン・セリグマンが動物実験で発見した「学習性無力感」は、DV被害者の心理を理解する上でも重要な概念です。
繰り返し「逃げられない状況」に置かれると、たとえ逃げる機会があっても「どうせ逃げられない」「何をしても無駄だ」という無力感が学習され、能動的な行動が取れなくなります。
DV被害者が「過去に何度か逃げようとしたが失敗した」「相談したが誰にもわかってもらえなかった」「逃げた後も追いかけてきた」という経験を積み重ねると、この学習性無力感が形成され、行動する意欲自体が消えてしまいます。
現実的・構造的な障壁
心理的な要因だけでなく、現実的な障壁も「別れられない」理由として存在します:
- 経済的依存: 加害者が生計を握っており、逃げると生活できない
- 住む場所がない: シェルターへの入所へのハードル、子どもを連れた住居確保の困難さ
- 子どもに関する不安: 親権問題、子どもの学校・環境の変化への心配
- 社会的孤立: 加害者によって親族・友人から切り離されており、頼れる人がいない
- 「信じてもらえない」恐怖: 周囲や警察・支援機関に相談しても信じてもらえないかもしれないという不安
- 報復の恐怖: 「逃げたら何をするかわからない」という実際の脅威
これらの障壁は、外側から「なぜ逃げないのか」と言う人々が見落としやすい現実です。
第6章:自分がDV被害を受けているかチェックリスト

「自分がDVを受けているのかどうかわからない」と感じる方は少なくありません。以下のチェックリストは、DVの可能性を考えるための参考指標です(診断ではありません)。
パートナーとの関係について
- パートナーの機嫌が悪いと、自動的に「自分が悪かったのかも」と思う
- パートナーに「ダメな人間だ」「誰もお前を好きにならない」などと言われたことがある
- 暴力(身体的・言葉的・性的)を受けたことがあるが、「大したことない」と思ってきた
- 友人・家族との連絡や外出をパートナーに制限されている
- お金の使い方を細かく管理・チェックされている
- パートナーが怒ると、身の危険を感じる・または何も言い返せなくなる
- 暴力の後、パートナーは謝罪し優しくなるが、また同じことが繰り返される
- パートナーとの関係を誰かに話すのが怖い、または恥ずかしい
自分自身の心理状態について
- 常に緊張しており、リラックスした時間がほとんどない
- 自分がダメだから暴力を受けると思っている
- 「こんな関係は普通ではない」と感じることがあるが、否定してしまう
- この関係について、誰かに相談したいと思ったことがある
- 逃げ出したいと思うが、「でも…」という理由が次々と浮かぶ
- 以前は好きだったことへの興味が薄れ、生きる気力が低下している
- 夢に暴力場面が出てきたり、突然フラッシュバックのように思い出すことがある
3項目以上チェックがついた方は、専門機関への相談をご検討ください。 一人で抱え込まず、まず話を聞いてもらうことが最初の一歩です。
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第7章:心のパターンを変えるための具体的アプローチ

このパターンは変えられます。ただし、一朝一夕には変わりません。しかし、適切なサポートと時間をかけた取り組みによって、確実に変化は起きます。以下に、心理学的に根拠のある回復へのアプローチを紹介します。
ステップ1:自己認識と心理教育
まず最も重要なのは、「自分にこのようなパターンがある」という認識を持つことです。これを「サイコエデュケーション(心理教育)」と言い、回復の出発点となります。
なぜこのパターンになったのか(ACEs、愛着スタイル、家族機能不全など)を知識として理解することで、「自分は欠陥品だ」という自己攻撃ではなく、「環境によってそう形成されたのだ」という中立的な視点を持てるようになります。
この記事を読んでいること自体が、このステップの実践です。
ステップ2:トラウマ特化型心理療法
過去のトラウマが現在の心理パターンの根底にある場合、それに対応できる専門的な心理療法が有効です。
EMDR(眼球運動による脱感作と再処理法): 1987年にフランシーン・シャピロが開発した心理療法で、トラウマ記憶の処理に特化しています。眼球運動などの両側刺激を用いて、過去のトラウマ記憶の「毒性」を無力化していくアプローチです。PTSDへの有効性は多くの研究で確認されており、WHOも推奨しています。
ソマティックセラピー(身体中心療法): トラウマは「頭」だけでなく「身体」に記憶されるという視点から、身体感覚・呼吸・動きを通じてトラウマを解放するアプローチ。ソマティック・エクスペリエンシング(SE法)などが代表的です。
内的家族システム療法(IFS:Internal Family Systems): 自分の中の様々な「パーツ(側面)」——傷ついた子ども、内なる批判者、世話役など——との対話を通じて、内なる調和を回復するアプローチ。「共依存」や「自己犠牲」のパターンに特に有効とされています。
認知行動療法(CBT): 歪んだ思考パターン(「私が悪い」「相手は変わるはず」など)を認識し、現実に即した思考・行動パターンに書き換えていくアプローチ。DVに特化したCBTプログラムも開発されています。
ステップ3:自己肯定感の回復
自己肯定感の回復は、長期的なプロセスです。即効性のある方法はありませんが、日常の中で少しずつ積み重ねることができます。
自己肯定感回復の実践:
- 自分の感情・ニーズに気づく練習: 「今自分はどう感じているか」を一日に数回チェックする習慣をつける。感情に名前をつけること(感情の言語化)が、自己認識の基盤となります。
- 小さな成功体験の積み重ね: 大きな目標より、達成可能な小さなことを一つひとつクリアすることで、「自分にはできる」という感覚を徐々に育てる。
- 自己対話の変化: 自分を批判する内なる声に気づいたら、「では、もし友人がそう言っていたら自分はどう答えるか?」という視点で応答する(セルフ・コンパッションのアプローチ)。
- 身体的なセルフケア: 睡眠・食事・適度な運動は、神経系の安定に直接影響し、感情の調節能力を高めます。
ステップ4:バウンダリー(境界線)の学習
「バウンダリー(境界線)」とは、自分の心身の安全を守るための境界線のことです。機能不全家族で育った方の多くは、健全なバウンダリーを学ぶ機会がなかったため、これを大人になってから意図的に学ぶ必要があります。
バウンダリーを設定するための実践:
- 「No」と言う練習: 小さなことから始める。「この映画でいいよ」ではなく「自分はあの映画が見たい」と言う練習。
- 自分の不快感を信頼する: 「なんとなく嫌な感じがする」という直感を無視せず、それを重要なシグナルとして扱う。
- バウンダリー侵害に名前をつける: 「今、相手は私の意見を否定した」「今、私は傷ついた」と具体的に認識する練習。
バウンダリーの学習は、グループセラピーや支援グループ(後述)でも効果的に行うことができます。
ステップ5:安全なサポートネットワークの構築
孤立はDVの温床です。信頼できる人間関係のネットワークを少しずつ構築することが、回復と再発防止に不可欠です。
DVサバイバーのサポートグループ(自助グループ)への参加は、「同じ経験をした人とつながる」という経験を通じて、孤立感の解消・自己理解の深化・現実的な情報収集が同時にできる貴重な場となります。
第8章:今すぐ使える日本の相談・支援機関一覧

「まず話を聞いてほしい」「今すぐ安全な場所に逃げたい」「匿名で相談したい」——どのような状況でも利用できる窓口があります。
緊急時・即時対応
警察(110番)
- 危険な状況、または直接的な暴力の脅威があるときはすぐに110番へ。
配偶者暴力支援センター(各都道府県設置)
- 相談・保護命令の申請支援・シェルター案内などを行う
- 各都道府県の女性相談センター・配偶者暴力相談支援センターへ問い合わせ
電話相談窓口
DV相談ナビ(#8008)
- 全国共通の短縮番号。地域の相談機関に自動転送される
- 毎日8:00〜20:00(地域によっては24時間)
配偶者暴力相談支援センター全国一覧
- 内閣府ウェブサイトから各都道府県のセンターを検索可能
女性の人権ホットライン(0570-070-810)
- 法務省が運営する女性向け人権相談窓口
- 月〜金 8:30〜17:15
オンライン・メール相談
DV相談+(内閣府)
- ウェブフォーム、メール、SNSでの相談が可能
- 多言語対応あり(英語・中国語・韓国語など)
- 24時間受付(返信は営業時間内)
シェルター・一時保護
緊急の避難が必要な場合は、上記の相談窓口を通じて一時保護施設(シェルター)への入所支援を受けられます。シェルターの場所は安全のため非公開ですが、支援機関を通じて案内してもらえます。
「助けを求めることは、弱さではありません。勇気ある一歩です。」
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第9章:大切な人がDV被害を受けていると思ったら

DVは当事者だけの問題ではありません。友人・家族として「もしかして…」と気づいたとき、どのように関わればよいかを簡単に解説します。
やってはいけないこと
- 「なぜ逃げないの?」と問い詰める: 前述のとおり、「逃げられない」には複雑な理由があります。この問いは被害者を二次加害します。
- 「あなたが我慢すれば解決する」と言う: 解決の責任は被害者にありません。
- 加害者に直接関わろうとする: 状況が悪化する可能性があります。
- 「大げさじゃないの?」と軽視する: どんな形の暴力も軽視してはいけません。
- 急かす: 被害者が行動を起こすには時間が必要です。
やるべきこと
- ただ話を聞く: 批判や解決策の押しつけなく、ただ「そうか、辛かったね」と受け止める
- 「いつでも連絡して」と伝える: 孤立感を和らげる言葉が、後に命を救うことがあります
- 支援機関の情報をさりげなく共有する: 「こんな相談窓口があるよ」と情報を提供するだけでよい
- 自分自身のケアも忘れない: 支援者も感情的に消耗します。自分の限界を認め、専門機関に繋ぐことを主眼に置く
第10章:DV加害者側の心理——「なぜ加害者は変わりにくいのか」

DV被害を理解するために、加害者の心理側面についても簡単に触れておくことが重要です。「加害者を理解すること」は「加害を許すこと」ではありません。しかし、加害者がなぜ変わらないのかを理解することは、「私が頑張れば相手は変わる」という幻想から自分を解放するために役立ちます。
DV加害者の共通した心理的特徴
DV加害者の多くは、以下のような心理的特徴を持つことが研究から明らかになっています。
権威主義的な価値観: 「家族(特に配偶者)は自分の支配下にあるべきだ」という強固な信念を持っています。これは文化的・社会的背景に根差していることもあり、「家長として家族をコントロールするのは当然」と本気で思っているケースもあります。
責任の外在化: 「相手がこうするから自分は怒る」「お前が悪い」という形で、自分の行動の責任を常に外部(主に被害者)に転嫁します。自分が暴力の原因を作っているという認識が極めて乏しいか、認識していても認めることができません。
感情調節の困難さ: 幼少期に感情を適切に処理する方法を学べなかったため、ストレスや不快感を暴力・怒鳴り声・支配的行動によって「解消」しようとします。感情をコントロールする力(感情調節能力)が著しく低い状態です。
嫉妬心・執着: 「相手が自分から離れる」「他の人に目を向ける」ことへの強烈な不安と嫉妬が、監視・行動制限・暴力として表出することがあります。これは愛情ではなく、所有欲と支配欲の表れです。
なぜ「謝罪」の後に同じことを繰り返すのか
DVサイクルのハネムーン期に加害者が見せる謝罪・反省・涙は、多くの場合「演技」ではありません。その瞬間は本気で後悔していることも多いです。しかしそれが「変化」を意味しないのは、根本的な思考・感情・行動パターンが変わっていないからです。
謝罪→再発のサイクルが繰り返される理由は以下の通りです:
- 謝罪によって「関係の危機」が一時的に回避され、変わる動機が失われる
- 「暴力を引き起こした相手の行動」を問題とするため、自分が変わる必要があると認識できない
- 長年染み付いた思考・行動パターンは、強い動機と長期的な専門的関与なしには変わらない
- 被害者の許しが「これくらいは許容範囲だ」という無意識の確認になってしまう
加害者更生プログラムの現実
日本でも加害者更生プログラム(バタラーズ・インターベンション・プログラム:BIP)は存在しますが、欧米に比べると普及率は低く、プログラムへの参加は任意であるケースが多いです。
研究によると、更生プログラムへの参加が再発防止に有効であるためには、①本人が自発的に参加する強い動機を持っていること、②長期間(最低でも6ヶ月〜1年以上)プログラムに参加し続けること、③個人療法との組み合わせが重要とされています。
「相手が変わってくれるかもしれない」と希望を持つことは自然な感情です。しかしその希望を持ち続けながら暴力を受け続けることは、あなたの心身を深刻に傷つけます。加害者の変化は加害者自身の責任であり、あなたの役割ではありません。
おすすめ・【書籍】DV被害の回復にむけて 精神科医からのメッセージ
・【書籍】DVシェルターの女たち
・【書籍】DV後遺症に苦しむ母と子どもたち:家族「面前」暴力の深層
第11章:回復の先にある未来——DVサバイバーたちの声

実際にDV関係から抜け出し、回復の道を歩んでいる方々からは、共通したメッセージが聞かれます(※プライバシー保護のため詳細は変更しています)。
「あのとき、相談員の方が『あなたは何も悪くない』と言ってくれた。その一言で初めて、涙が出ました。それまで誰にもそんなこと言ってもらえなかったから。今は、自分で自分に言えるようになりました」—30代女性 Aさん
「DV関係を抜けてから3年かかって、やっと安心できる人間関係ができた気がします。前は怒鳴り声がすると体が固まっていたけど、今は普通に過ごせる日が増えた。少しずつでも確実に変わっていけると実感しています」—40代女性 Bさん
「男性だから相談しにくかった。でも男性専用窓口に電話して、初めて『これはDVだったんだ』と気づいた。自分を責めることをやめるのが一番難しかったけど、今は少し自分を許せるようになってきました」—30代男性 Cさん
回復は直線的ではありません。良くなった日もあれば、また辛くなる日もあります。しかし、一歩一歩、確実に進んでいくことは可能です。
よくある質問(FAQ)

Q. DVを受けやすいパターンがあることは、暴力を受けても仕方ないということですか?
いいえ、絶対に違います。暴力の責任は100%加害者にあります。心理的パターンは「なぜこの関係に留まってしまうか」を理解するためのものであり、暴力を正当化するものでは決してありません。
Q. 男性がDVを受けることはありますか?
はい、あります。DV被害者の性別は多様であり、男性、LGBTQ+の方々も被害を受けることがあります。日本においても男性のDV被害は増加傾向にあり、男性が相談できる窓口も整備されつつあります。ただし、社会的な偏見から男性は相談をためらいやすく、実態より過小報告されている可能性があります。
Q. 一度DVを経験した人は、また同じことを繰り返すのでしょうか?
繰り返す可能性はありますが、「必ず繰り返す」わけではありません。自分のパターンを認識し、専門的なサポートを受け、健全な関係パターンを学ぶことで、サイクルを断ち切ることは十分に可能です。多くのサバイバーが新しい安全な関係を築いています。
Q. 子どもへのDVの影響はありますか?
はい、深刻な影響があります。子ども自身が直接暴力を受けていなくても、DVを目撃すること(面前DV)は「児童虐待」に該当します(2004年改正児童虐待防止法)。子どもへの影響を考えるなら、「我慢して家庭を守る」のではなく、安全な環境への移動が子どもにとっても最善です。
Q. パートナーが「もう変わった」と言います。信じていいでしょうか?
言葉より行動の継続性を重視してください。変化は数週間・数ヶ月の「良い状態」ではなく、数年にわたる一貫した行動の変化によって初めて確認できます。「また始まったかも」という自分の直感を大切にすること、そして変化の評価を専門家を交えて行うことをお勧めします。

まとめ:あなたは変わることができる
この記事では、DV・暴力被害を受けやすい人の「心のパターン」として以下の7つを解説しました:
- 慢性的な自己肯定感の低さ
- 過去のトラウマ・愛着の傷
- 共依存(コ・ディペンデンシー)
- 過度な共感力と自己犠牲の傾向
- 強烈な「見捨てられ不安」
- 歪んだ罪悪感・過剰な責任感
- 「愛があれば変えられる」という信念
これらのパターンは、幼少期の環境・経験・トラウマによって後天的に形成されたものであり、あなたの「欠陥」ではありません。そして、適切なサポートと取り組みによって、変化させることができます。
DVを受けやすいパターンを持っていることは、暴力を受けて「当然」ということではありません。どのような理由があっても、暴力の責任は100%加害者にあります。
しかし、自分のパターンを知り、それを変えていくことは、あなた自身の安全と幸せを守るために、あなた自身ができる最も重要な行動の一つです。
一人で抱え込まないでください。世界には、あなたと同じ経験をした人たちが、回復への道を歩んでいます。専門家の助けを借り、安全なつながりを作り、少しずつ——でも確実に——より安全で幸せな自分へと変わっていくことができます。
あなたには、安全に生きる権利があります。幸せになる権利があります。
参考・引用文献
- 内閣府「男女間における暴力に関する調査」(令和5年度)
- Walker, L. E. (1979). The Battered Woman. Harper & Row.
- Bowlby, J. (1969). Attachment and Loss, Vol. 1: Attachment. Basic Books.
- Felitti, V.J. et al. (1998). “Relationship of Childhood Abuse and Household Dysfunction to Many of the Leading Causes of Death in Adults.” American Journal of Preventive Medicine, 14(4), 245–258.
- Herman, J.L. (1992). Trauma and Recovery. Basic Books.(邦訳:「心的外傷と回復」みすず書房)
- Carnes, P. (1997). The Betrayal Bond. Health Communications Inc.
- van der Kolk, B. (2014). The Body Keeps the Score. Viking Press.(邦訳:「身体はトラウマを記録する」紀伊国屋書店)
- WHO(世界保健機関)「EMDR Guidelines for PTSD treatment」
- 配偶者暴力支援センター(内閣府)公式ウェブサイト


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